連載:吟行句会

奈良吟行

今日は、私が所属する双樹神戸句会の吟行で奈良に行きました。参加6名で、猿沢池から、世界文化遺産の寺「元興寺 」を観て、昔の風情の残る奈良の町屋を散策しました。昼食と句会は、町屋のなかにある「あしびの郷」という催しや食事ができる施設です。我々は倉を改装して掘り炬燵形式の会食場所に案内され、ランチをとりながら句会をしました。各人8句出句で、48句で競いました。以下は、得点が入った私の句です。

 福耳の地蔵に添ひししじみ蝶
 本堂の裏に涼しき曼荼羅図
 炎昼や月当番の木札下げ
 梵鐘の深き眠りや夏の寺
 白百合を供へて記す護摩祈願
 路地からの風を喜ぶ夏桔梗