連載:読書

「本は読んでいるけれど」

昨日から急に涼しくなった。30度が涼しく感じるのは湿度が下がったことも関係あるのだろう。

咳で苦しんでいる時も本は読んでいたが、面白くなかった。

ハズレがない宮部みゆき様の『長い長い殺人』も、何でこんなのを読んでいるんだろうなんて思ったし、「シリーズ累計120万部突破」の帯と平積みされた大量の本に惹かれて買った『ツナグ』(辻村深月著)も、最初は死者に会えるという非現実的な内容に付いて行けなかった。

本は心の栄養なんて言うから、咳で苦しみこのまま病院に行かなくて大丈夫かなどと不安な時は、心に隙間がないのだろう。咳が快方に向かうに連れて面白くなった。