連載:読書

井上荒野の新作「小説家の一日」と「白い象のような丘」

井上荒野(あれの)著「小説家の一日」(文藝春秋社2022/10)という本を読みました。

私はこの人のデビュー当時(1989)、あの井上光晴の娘なのか、というところから興味を持って読み始めましたが、すっかり荒野ワールドに引き込まれてしまい、ちょくちょく読んでいます。
今回新作が出たというので、かなり前に図書館に予約しておいたのが届きました。

10の短編小説からなっていて、それらの主人公たちがいろいろ「書く」と、いうのが一貫したテーマになっているようです。
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