天野純希 の 猛き朝日(たけきあさひ)

★3.5 木曽義仲と彼を取り巻く人々の物語。
河内源氏の一門、源義賢(義朝の弟)の次男・駒王丸として生まれ、一門の争いで父を討たれると木曽谷の豪族、中原兼遠によって育てられる。子の樋口兼光、今井兼平、落合兼行が義仲の腹心となって活躍する。

正室(義高の母)伊吹は諏訪大社下宮の神官・金刺盛澄の娘としている(中原兼遠の娘の説が有力)。巴は丹後の村で平家の侍に幼い息子・力丸を殺され都で禿童狩りをしていたが義仲によって木曽へ伴われる。仇は平知度(清盛の庶子)だが、能登、越中の国境の志雄山の戦いで討ち取る。巴の夫・三郎は巴とはぐれ伊勢義盛と名乗って義経の家