あさのあつこ の 「光のしるべ  えにし屋春秋2」

★3.5 久々の一気読み。
入口は縁を取り持つえにし屋の商売なのだが、この話はお初が引き受けた「5年前に3歳で行方不明となった子供探し」にからむミステリー事件である。

本所林町1丁目で醤油と味噌を商う「摂津屋」の弥之助とお常の夫婦から依頼された話。5年前にお常が3歳になる息子の平太を伴って縁者の隠居の還暦祝いに出かけた。深川佐賀町の薪炭屋・河内屋である。

この日は泊まりであったが、夜半に近くで火事が発生し、子を抱いて逃げ出したお常は途中で逃げる者たちに巻き込まれ気を失った。気が付けば平太の姿はなかっという。
ところが最近になって、摂津屋の