辻堂 魁 の 「乱菊 介錯人別所龍玄始末4」

★3.5 シリーズ4作目、4つの連作。龍玄23歳、妻の百合28歳、娘の杏子(あんず)は3歳である。

「両国大橋」
南部藩の国許から、江戸に駆落ちした妻の紀代と中間の幸兵衛。養子をとり女敵討ちの許しを得て江戸へ出た深田匡はそれを果たすが、幸兵衛が仕える大目付を出す大身旗本から横槍が入り、南部藩は病死とすることにした。自裁を求めたのである。
「鉄火と傅役」
5800石の旗本の嫡男の傅役を務めた生野清順からの依頼。嫡男の京十郎が世子を外されたことで無頼の者と問題を起こし切腹を迫られた。最後になって抗う京十郎を瞬時に切り付け首を落とす龍玄。
「弥右