宮部みゆき の 「青瓜不動 三島屋変調百物語九之続」

★3.3 第9巻の第38~。

【青瓜不動】
行く当てのない女たちのため土から生まれた不動明王。未婚の女が子を宿した地獄、嫁いでも子のない地獄、子を生むことだけを期待の姑、子を生んでも嫁をかまわない夫、そんな苦難の女が洞泉庵に集まってくる。その畑から生じた不動明王の顔はうり坊の模様。うりんぼ様と呼ばれている。行然坊はおちかの出産に際し、この不動明王像を送り込んだが、運んできた娘、いねに黒白の間で語らせることになった。大ムカデは地獄を、ウリ坊は生まれてくる子を象徴的に表しているよう。

【だんだん人形】
悲劇に見舞われた少女の執念が生んだ、家族