即興都都逸 ~月待ち~

グレー曇りの九月の夕に
       きらり月待ちおんな影



流し舟から見上げた空に
       朧月さえない夕べ



川を渡って上った坂に
      月待ち人のふたり連れ



今宵名月揺らぎの先に
      明かり薄くも花の恋



夢の渡り火今夜もひとつ
       待って焦がれて月となる



秋は、やはり、月ですね・・・
     

カテゴリ:アート・文化