連載:孫日記

「自由だァ」

「ピンポーン」
「あっ、またママからの指令だ」

「見るのヤダなあ。きっとママはダメだって言うよ」
「バアバ、いい事考えた。ウチにはない色もあるんだよって言えば」
「そうだね」

お兄ちゃんに背中を押されて再度娘にラインを送る。

「ダメだって。今ある色鉛筆を使い切ってからだってさ。それも大事だね。いいさ、バアバのを貸してあげるから」

私は娘が孫二人を病院に連れて行ってる間、駅ナカをうろついた。先ずは本屋。『大人のための塗り絵』を見て行った。神社仏閣にある花手水を集めたものが目を引いた。

それを持ってレジに向かうと店頭に何や