連載:読書

『黒い海』伊澤理江、『老いてきたけど、まぁ~いっか』野沢直子

すっかりご無沙汰でした。
本当に久しぶりの本の感想です。

◆『黒い海 船は突然、深海へ消えた』伊澤理江
「本書は実話であり、同時にミステリーでもある。」という惹句にひかれて読んでみました。
・第45回 講談社 本田靖春ノンフィクション賞
・第54回 大宅壮一ノンフィクション賞
・第71回 日本エッセイスト・クラブ賞
・日隅一雄・情報流通促進賞2023 大賞受賞作。

2008年6月23日、銚子沖350kmの太平洋上で中型漁船が沈没。
特に荒れているわけでもない海で135トン、乗組員20名の漁船が、救難信号や僚船への連絡もできない