さんが書いた連載読書の日記一覧

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宮島未奈『成瀬は天下を取りにいく』

ライオンズ、今のところ好調です。 表紙を見て勘違いする方がいるかもしれないけど、 高校野球で優勝するとか、プロ野球選手になるとか、そういう話ではないです。 実はライオンズも、あんまり関係ない。 閉店を迎える西武大津店、中学2年の成瀬あかりは、 夏休みの間、毎日大津店に通いテレビに映ることを目標にする。 まあ、中2の時に何を考えてるかなんて、だいたいはわからないようなものだけど、 この、謎の…

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『八月の御所グラウンド』万城目 学

ご無沙汰してます。 今年は花粉症の症状がきつくてダウンしてます。 あと、千葉の群発地震も心配ですね。 いろいろ備蓄も見直してます。 私が傘を買うと雨が止むと言われてるから、これだけ揃えれば大丈夫かも・・・ で今回は、プロ野球の本拠地オープン戦も始まったということで、野球に関係した本、直木賞受賞作。 ■『八月の御所グラウンド』 ・"御所グラウンド"とはなに?思ったけど、 京都御所の北東にある今…

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『「おかえり」と言える、その日まで 山岳遭難捜索の現場から』『正体』

こんばんは。 ヴェルディ、昇格しましたね。 ちょっと、もらい泣きしてしまいました。 来年が楽しみ。 ■『「おかえり」と言える、その日まで 山岳遭難捜索の現場から』 中村富士美 著者は民間の山岳遭難捜索チーム「LiSS」の代表。 公的な捜索は一定期間で終了してしまうので、 その後、有償で捜索依頼を受けるチーム。 警察などの捜索は予想される範囲を多人数で隈なく探していく方…

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『黒い海』伊澤理江、『老いてきたけど、まぁ~いっか』野沢直子

すっかりご無沙汰でした。 本当に久しぶりの本の感想です。 ◆『黒い海 船は突然、深海へ消えた』伊澤理江 「本書は実話であり、同時にミステリーでもある。」という惹句にひかれて読んでみました。 ・第45回 講談社 本田靖春ノンフィクション賞 ・第54回 大宅壮一ノンフィクション賞 ・第71回 日本エッセイスト・クラブ賞 ・日隅一雄・情報流通促進賞2023 大賞受賞作。 20…

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『映画を早送りで観る人たち ファスト映画・ネタバレ――コンテンツ消費の現在形』 稲田豊史 (光文社新書)

毎日暑いですね。 外に出る気になれなくて、3連休は家でまったり。 のんびり映画なんか見てたので、こんな本も読んでみました。 ■『映画を早送りで観る人たち 』 映画を早送りで観ることは誰でもあるだろうし、 「忙しい時は普通のことじゃないの?」と思ったけど、 この本によると、大人とZ世代では理由が違うらしい。 ・大人は自分の都合で早送りで観る。 ・Z世代はコミュニティで生き残るた…

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本の感想『推し、燃ゆ』『方舟』『13歳からのアート思考』

寒いですね~~~気温2度。 さっきまで雪がちらついていました。 すっかりご無沙汰ですが、今回は話題の本3冊です。 (かなりUP遅れましたけど) ■『推し、燃ゆ』宇佐美りん これはわかる人と、わからない人が分かれる小説ですね。 ネットの感想を見ても、 「思い当たることが多くて、ぐさぐさ刺さる」 「オタの日常がリアル」という肯定派の感想と、 「まったく理解できない」「現実離れし…

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『婚活中毒』『ブルックリンの少女』『暗黒映画入門』+挫折した本

3月以来、本の感想を書いてなかったんですね… 実は1冊の本で挫折して、そこから中断してました。 『同志少女よ 敵を撃て』 3ヶ月くらい読もうと頑張ったけど、ついに諦めました。 その後は暑さでダウン。 頭を使うのが面倒で、文章を読むとか書くとか、放棄してました。 ■『婚活中毒』秋吉理香子 短編集です。収録されているのは4編。 「理想の男」「婚活マニュアル」「リケジョの婚…

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『あの日君は何をした』『彼女が最後に見たものは』まさきとしか

読み友さんからお薦めいただいた作家さんで、初読み。 韓国ドラマに登場する母親の、息子に対する溺愛は 善悪も社会性も超越してしまっていることが多いけど、 それに近い感覚がありますね。 ◆『あの日 君は 何をした』 中学生の息子が事故で死んだ。 それも逃亡中の殺人犯と間違われて自転車で逃げまわっているうちに、 トラックに激突して亡くなるという悲惨な事故。 ふつうであれば世間の同情が集まるはず…

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本の感想まとめてアップ

ご無沙汰してますm(__)m 年末年始の疲れで、ちょっとダウン。 あとはドラマや映画を録画しすぎてHDがいっぱいになったので、 まとめて見てたりしたので、なかなかログインできませんでした。 いつものことなんですけどね(^^ゞ 本もいろいろ読んでいるけど、 感想も書こうと思っても、なかなか書けないんですよ。 「ここが面白い」とか、逆に「ここがつまらない」とか、 そういう強い印象を残す本がないん…

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読みました、『そして、バトンは渡された』『虹色の童話』

■『そして、バトンは渡された』 瀬尾まいこ 「私たちは犯罪者予備軍じゃない」 これは、かなり以前にテレビで放送していた親のいない家庭で育った人たちの特集番組で、出演していた子供が言った言葉です。 犯罪が起こると「犯人の家庭環境が原因」と言われることが多いけど、 親がいない、あるいは一人親家庭で育った人でも真面目に生きている人の方が多い。 家庭環境が人と違うだけで偏見を持つのは間違いだと。 …

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読書・『愚者の毒』宇佐美まこと、『赤い砂』井岡瞬

■『愚者の毒』 宇佐美まこと (2016年) 小説、映画などで数多く描かれていることだけど、 極貧の状況に置かれた若い女性の運命は過酷なもの。 そんな地獄から逃れようと必死にもがく二人の女性の話で、 『火車』や『白夜行』の系統の作品ですね。 ・1985年、職安で偶然出会った二人の女性、石川希美と香川葉子。 ともに35歳の二人は、それぞれが重い過去を背負っていることもあって 互いに助け合うよ…

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とにかくお薦め『野良犬の値段』と、その他『犬がいた季節』『サイレント・ブルー』

エリアメール2連発で目が覚めた方、大丈夫ですか? ■『野良犬の値段』百田尚樹★★★★★ これは面白かった! 私はクライム・ノベルの傑作だと思いますね。 タイトルから想像すると裏社会の抗争もののようですが、 誘拐物です。 ネット上に突然現れた「誘拐サイト」。 そこには誘拐した人物を使って、ある実験をすると書かれていた。 なんていうと、なにやらグロい話が始まるかと警戒するかもしれませんが、 そう…

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『白鳥とコウモリ』東野圭吾、『闇という名の娘』ラグナル・ヨナソン

■『白鳥とコウモリ』 東野作品としては久々のミステリーで一気読み。 ミステリーといってもトリックものではなくて、 被害者の過去を探っていくという、私の好きなパターン。 あらすじは--------------------------------------------- 竹芝桟橋の近くに放置された車の中から年配の男性の死体が発見される。 殺されていたのは人情派の弁護士として知られた白石健介。 や…