木下昌輝 の「剣、花に殉ず」

★3.3 細川忠利に仕え兵法を指南したとされる雲林院弥四郎(うじい やしろう)の娯楽物語。

関ケ原の九州戦である石垣原(大分県別府市)の戦いで父の雲林院松軒に従い大友義統の軍で戦い、敵方の黒田軍にいた宮本武蔵と遭遇している。江戸へ出た弥四郎は仲間をつのり雲組という名で辻斬り退治をやっている。資金源は東南アジアに武士を送り込もうとする商人の末次屋。この時弥四郎は部屋住みであった若い光(みつ、後の細川忠利)と交誼を結ぶ。

幼名を光千代という忠利は細川忠興の三男だつたが、最上氏と同様に江戸に人質として仕えていた関係から藩主となる。弥四郎は以後忠利の