★3.5 北畠親房の長男・顕家の5年間の物語。
元弘3年(1333年)、北畠顕家(あきいえ)はわずか16歳で従三位陸奥守を拝命し、6歳の六の宮(後の後村上天皇)を奉じて陸奥の国府、多賀城(宮城県多賀城市)へ向かう。従うのは南部師行、伊達行朝、結城宗広の兵1500。
陸奥北部の津軽糠部(ぬかのべ)地方の豪族は曾我と工藤の両豪族に青森外浜の安藤家季が加わり反乱。顕家は南部師行を派遣し八戸に根城を築かせ拠点化し、南進を阻止する。この地方は国内最大の馬の産地であることから、師行に命じて馬を独占させる策をとる。
南部では勿来咳(なこそのせき)北15