シューベルトの 交響曲第4番「悲劇的」他をジュリーニの指揮で聴く

2019年2月以来の鑑賞。
ロッシーニ:歌劇「セミラーミデ」序曲。ジュリーニの演奏は正にこの悲劇的な歌劇の内容を予感させるものであり、軽快さと重厚さを併せ持つ。バスドラム、ピッコロ、そして肌理の細かい弦の響き。録音状態も満足のいくものだ。

シューベルト:交響曲第4番「悲劇的」。
ベーム、コリン・デイヴィス、そしてアバドのなどの演奏を聴いてきた。ジュリーニの演奏の良さは、序奏のアダージョにすでに感じられる。丁寧な音楽創りと言ってよい。主部に入るとその傾向は一層顕著だ。ロマン的な気分を大切にしながら、オーケストラから導き出される音楽は重厚で、一音た