1月1日から15日までに読んだ本

①闇夜の国から二人で舟を出す( 小池真理子 新潮社)
 2005年10月30日発行。2019年3月以来の再読。内容の大体は記憶にあった。新聞や、月刊誌、週刊誌などに掲載された著者のエッセイを一冊にまとめたもの。軽井沢の自然や、そこでの暮らしをはじめ、創作への意欲が掻き立てられる瞬間、あるいは、恋愛について、年を重ねるということいついて、語りかけるように綴る文章は、大変に読みやすい。
 著者の小説の柱が、エロスとタナトスである理由もわかる。夫である藤田宜永が、著者に遅れること5年をへて直木賞を受賞した文など、ある種のほほえましさすら感じた。また、自らの