マーラー の交響曲第5番をバーンスタイン指揮で聴く

1963年のニューヨーク・フィルとの録音、1972年のウィーン・フィルとの録画を視聴している。録音を重ねるごとにテンポは遅くなりそれに伴って演奏の深さと内容は充実度を増している。前述の演奏も見事なものであることは言うまでもないが、ここに聴くウィーン・フィルとの演奏はそれらを凌駕するものがある。
第1楽章は葬送行進曲。荘重ながら、正確で厳粛な歩みを見せる。トランペットが奏でるファンファーレは第4番でその片鱗を聴くことができるが、ここでは主題として極めて重要な役割を担う。それにしてもウィーン・フィルの響にはある種の凄みを覚える。
第2楽章。この楽章で聴く激し