ベートーヴェン のピアノ協奏曲第4番 をポリーニのピアノとベームの指揮で聴く

2023年2月以来の鑑賞。この曲もいくつかの演奏を聴いているがこのLPを聴いて、やはり物が違うという感じは否めない。ポリーニのしなやかで引き締まったピアノがまずは心に残る。親子ほどに年齢の違う二人の、相思相愛ともいえる音楽上での深い理解と共感がある。同じことはモーツァルトの協奏曲の演奏にも感じられたことでもある。ベームの指揮により、ウィーン・フィルもすっきりとした、そして柔らかい響きを存分に表出させ、ポリーニのピアノとの得も言われぬとけ合いが極上の音楽世界を作り出していることは第1楽章ですでに明らかだ。
第2楽章のオーケストラの安定感のある響きに支えられ