2017年11月以来の鑑賞。
クレンペラー特有の悠揚迫らざテンポでだが、たるんだ感じがしない。冒頭のホルンの響きは力強く迫力がある。オーケストラの響きも分厚く、スケールの大きさを感じる。タンバリンの印象的な音もある。トランペットのファンファーレのような楽句に導かれるように音楽は清澄な世界を築き上げる。ヴァイオリンのソロ的な扱いや、ハープも後に加わる。再び冒頭の主題が現れ、堅牢ともいえる構えの音楽が続き、壮大なフィナーレを迎える。
第2楽章の冒頭でもホルンの響きは印象的だ。落ち着いた情緒を帯びた旋律は穏やかな気分を作る。しばらくすると、カウベルの音も聞こえ