ベーム指揮によるベートーヴェン の序曲集をLPで聴く

2017年8月以来の鑑賞。棚を見ると序曲集としてまとまったものは、ジンマン指揮のものと、テンシュテットのものだけしかなく、LPではこの1枚だけである。交響曲や協奏曲の余白に収められていることが多いため、序曲をまとめて聴く機会はあまりなかったように思う。このLPのA面はウィーン・フィル、B面はドレスデン国立管弦楽団によるものだ。今思うとなかなか粋な計らいともいえる。
「エグモント序曲」はウィーン・フィルのふくよかな響きによって、ベームの指揮によるいかにもベートーヴェンらしい劇的な音楽が奏でられている。
「コリオラン序曲」は弦楽器の豊潤ともいえる音色が印象的