紺青の帳降りるかに秋の暮れ
かぼすぎゆつと今日のひと日を締めくくる 清水佑実子 昼餉はカボス添えたる冷奴 アロマ 絞りきるかぼすに縮み白身魚 吉田政江 ゴンドラで紅葉の上を高く行く 中山静枝 橋渡る紅葉しぐれの一つ傘 鈴鹿百合子 棹をさすゆるき流れや渓紅葉 有賀鈴乃 吹き渡る風に色づく峪紅葉 田中浅子 綺麗な紅葉何処で拾ったか アロマ 紅…
かぼすぎゆつと今日のひと日を締めくくる 清水佑実子 昼餉はカボス添えたる冷奴 アロマ 絞りきるかぼすに縮み白身魚 吉田政江 ゴンドラで紅葉の上を高く行く 中山静枝 橋渡る紅葉しぐれの一つ傘 鈴鹿百合子 棹をさすゆるき流れや渓紅葉 有賀鈴乃 吹き渡る風に色づく峪紅葉 田中浅子 綺麗な紅葉何処で拾ったか アロマ 紅…
「アロマ」の句 2017年10月の句 新米にほくほくじゃが芋醤油炊き 艶やかな赤飯これも新米か 水晶米カリフォルニア産を買う 蓋を開ければほつほつ蟹の爪 しゃもじでサクサク切るや炊き立てを 粒粒辛苦と習いし新米よ 新米に水を加減して炊く 稲刈って田圃に株の増えしこと 稲刈り…
老櫻のまづ一枚の初紅葉 川口 厚子 羞らひと言はむ薄日の初紅葉 林翔 初紅葉日差し優しく時めいて アロマ さながらに紅葉はぬれて朝月夜 高井几董 肥後赤牛豊後黒牛草紅葉 瀧春一 旅先に赤牛のステーキ初紅葉 アロマ 草紅葉ここより熊野詣径 稲畑汀子 草もみぢ舟蹴つて乗る川漁師 棚橋洋子 磨かれた床に紅葉映し込…
今日は今月の定例句会でした。兼題は「草紅葉」です。 【草紅葉】(秋の季語) 木々が黄葉する頃、野の草も美しく色づく。ほんの小さな草が色づいたりしているのに立ち止まることもある。(合本俳句歳時記より) 〇兼題:「草紅葉」の入選句 ・廃校の庭のかたすみ草紅葉 ・草紅葉火の温もりを呼び覚ます ・雑草のおしゃれを競ふ草紅葉 ・草原に寝そべる牛や草紅葉 ・朝露に輝きてをり…
若葉道ころがしてゆく旅鞄 高間礼子 上海へ娘と二人旅鞄 アロマ 新涼の地に置く小さき旅鞄 角川春樹 旅鞄小さく軽し秋の蝶 阿部みどり女 笹鳴 旅鞄タクシーのトランクへ積む アロマ 天高く持つて貰ひし旅鞄 鈴木真砂女 紫木蓮 麦秋の里の香残る旅鞄 山田美知子 旅鞄おろせ おろせと 草紅葉 伊丹三樹彦 旅鞄に冬衣つめこみ能登に発つ 皆川盤水 …
落葉はき今日はきれいに隣まで 塚村素代 煉瓦道落葉の色も煉瓦色 鎌田俊雄 留学の孤独癒せり落葉焚 泉田秋硯 美術館落葉の嵩の夕明かり 水野あき子 武蔵野の黄葉明るく散り敷いて アロマ 山路来て落葉の嵩の深くなる 伯井茂 交番や落葉まみれの交差点 若菜純子 夕暮れの木立の下に落ち葉して アロマ 馥郁と落葉の匂ふ日のありき 足立典子 …
啼く猿に峰の秋色にはかなり 松本幹雄 鮠釣るや秋色ふかき湯檜曽川 伊東宏晃 秋光の風貯へて山揺るる 奥田智久 秋光が秋光を呼び瑠璃の碗 狹川青史 窓開き秋光あふれ部屋包む アロマ 秋光や仁王の臍は一文字 小島千架子 水かげろふ舟屋も揺れて秋の色 和田ゑい子 海峡を行き交ふ雲の秋の色 法本フミ女 天檀の扉の一枚に秋日炎ゆ 横山房子 旅人に…
川透きて十一月の桑畑 斎藤道子 影淡き十一月の稲架掛くる 石川桂郎 四温 手術痩せの身に十一月終りけり 上野さち子 雨が消す十一月の草の色 大島早苗 霜月の好天親子で旅を行く アロマ 鍋もののうまき十一月来たる 石川桂郎 高蘆 詩の湧きつぐことが詩十一月の薔薇 中村草田男 縞織つて十一月の風の音 鷲谷七菜子 花寂び 美しき十一月のペルシャ…