「青 鷺」の日記一覧

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高台にくっきり冴え冴え天の川

  < 朝の五時十五分   赤い太陽が座っている私の目の高さにある   今朝ははっきり 秋の涼しさを感じた >    山登るほど流星の音すなり  対馬康子 純情  落石を追ひて星飛ぶ夜の登山  河北斜陽  天と地の一枚闇に星流る  つじ加代子  青鷺吹かれむかし流星夥し  遠山郁好  八月に火球飛ぶ深夜轟音も  アロマ  高原の流星しきりなる夜かな  星野立子  初秋や合歡の…

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空晴れて山猛るが如く青嵐

 手のひらに旅の宝石さくらんぼ  鳥居公子  さくらんぼ表皮すべすべ空映る  アロマ  幸せのぎゆうぎゆう詰めやさくらんぼ  嶋田麻紀    むつちりとしてアメリカのさくらんぼ  岡崎和子  泰山木つづきアメリカ領事館  野澤あき  アメリカンチェリーの色に慣れし吾子  稲畑廣太郎  冷奴ソースは好みアメリカン  水谷直子  紅葉のアメリカ楓煉瓦館  伊藤マサ子 …

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蒼柚子の香に冷やし饂飩啜る昼

 バスを待つ卯の花ながめ空ながめ  小巻若菜  ループ橋渡り卯の花の天城越ゆ  中里信司  卯の花に風吹き初めし夕ベかな  川原典子  卯の花の果なく烟り大江山  河野美奇  みかへりの弥陀に卯の花曇りかな  荒井一代  青鷺のいつも横貌雲の果て  加藤翅英  青鷺の貴婦人立てり浜の秋  神蔵器  厨前じっと立つ青鷺一羽   アロマ  大寒や青鷺の影くつきりと …

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春の月微睡むかに色淡く

 指先に春月のせて銀座行く  市川英一  鳥籠に春月入つて来たりけり  鳥居真里子  往き帰り春月を背に子等を訪ふ  東秋茄子  春月や青鷺すこし向きを替ふ  増田幸子  春月や心地よき夕暮れの景  アロマ  大いなる春月電線に引っかかり  定梶じょう  春月へゆく階段の急勾配  菅野雅生  踊り場に春月眺め夜風吹く  アロマ  雪道の果春月の触るるやに  林陽子…

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流星に乗る如くに滑りゆく

 星飛ぶや地震列島闇深き  松本津木雄  嘶きや日高山脈星走る  一ノ瀬タカ子  星飛んで星座の琴を鳴らしけり  河合 清  高原の流星しきりなる夜かな  星野立子  落石を追ひて星飛ぶ夜の登山  河北斜陽  玄海のかたぶくと見て星流る  桂樟蹊子  星流れ人のこころに灯りけり  河野美奇  本を積み重ね星飛び窓を閉め  池内友次郎  流星の尾の消ゆるさま目に残る  高浜年尾…

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津和野にて宿のアイドル青鷺よ 

  夜中も蒸し暑く やや風邪気味  夕嵐青鷺吹き去つて高楼に灯  高浜虚子  厨の前に一羽の青鷺立って  アロマ  夕風や水青鷺の脛をうつ  与謝蕪村  洲に立てる青鷺ひとつサロマ川  水原秋櫻子 晩華   秀才酒を好みて青鷺とありき  金子兜太  津和野にて宿のアイドル青鷺よ  アロマ  青鷺のきらりと杭に向き変へし  石井とし夫  青鷺の空にけうとしけふの月  子珊 …

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紫雲英田を行く農夫の麦藁帽

    「アロマ」の句  蛤の吸い物に柚子添えて    桜海老パスタに和えて美味なるか  黒い花器連翹生けて艶やかに  窓外に蜜柑目立って疎らなり  風舞って花びら散り敷く城下町  白い蝶のごとく辛夷の花咲いて  木を包むハクモクレンは満開に  伊豆の山間に山葵田を見る  高野山甍に塵なく冴え返る  母と娘は精進料理に畏まり  紫雲英田を行く農夫の麦藁帽  鶯の声幼く…