「国立劇場」の日記一覧

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「いつ死んでもいい」

地味ないでたちだ。大き目のリュックに紐付きの帽子、長袖シャツとパンツは特に目立った特徴もない。 辺りはすっかり暗くなり、桜の下では黒っぽいスーツを着た男性ばかりのグループが宴会をしている。 似ている。 「あのー、先程の方ですよね」 お濠の方を見ている後ろ姿に声を掛けた。こちらを向いた顔は間違いない。愛子様を一緒に見た「桜オバサン」だ。 行く方向が同じと分かり一緒に歩き出した。 「ここで渡…

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国立劇場に行ってきました。

国立劇場は今秋に建て替え工事を行うそうで、最終公演が相次いでいます。 校倉つくりをモチーフとした素晴らしい劇場です。竹中工務店が1966年に竣工したそうです。 応援している、25弦箏の奏者から誘いを受けて、「春季三曲名流演奏会」に行ってきました。 三曲とは、日本の伝統音楽である「箏、三絃及び尺八を指します。 様々な流派の邦楽文化の普及・継承・発展を目指して開催しているようです。 西…

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『遠山桜天保日記』 歌舞伎の恩人・遠山の金さん

『遠山桜天保日記』 歌舞伎の恩人・遠山の金さん 2022.1.21 今日国立劇場で『遠山桜天保日記ー歌舞伎の恩人・遠山の金さ んー』観てきました。 初代国立劇場さよなら公演の通し狂言です。 ほぼ満員の国立劇場 はお正月でもあり和服の女性が多かったです。 歌舞伎が天保の改革で存亡の危機にあった時、町奉行を勤めていた 遠山金四郎が芝居町を救うため尽力した物語でした。 ● 尾上菊五郎「…

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紆余曲折の芝居見物

4月末、色恋抜きの女友達から、白大島が仕立て上がったのに着てく所がないと、ラインが届いた。 共通の趣味は落語で、風流寄席に何度かご一緒している。 高校時代、落語研究会のマネージャーをしていたくらい、落語が好きな方である。 でも、今回は国立演芸場の落語よりも、国立劇場で歌舞伎を観る方が相応しいと思った。 ところが、どちらもコロナ禍で休演中だった。 6月上旬はワクチン接種があったので、決まるの…

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『義経千本桜』収録動画を堪能

『義経千本桜』は、五段構成の人形浄瑠璃として、初演されてから270年以上が経つ。 同じ時期に世に出た、『菅原伝授手習鑑』(前年)、『仮名手本忠臣蔵』(翌年)と共に、義太夫狂言の名作として今でも人気を保っている。 『菅原伝授手習鑑』は、人形浄瑠璃の“車曳の段”、“寺入りの段”、“寺子屋の段”を、2017年の文楽若手会で見ている。 歌舞伎では、“車曳の段”だけだが、2019年の鑑賞教室で見た。 …

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自宅での楽しみ

国立演芸場は、2月23日の国立名人会を見たのが最後になった。 その後、休演期間が何度も延長され、3月と4月は幕が上がることはなかった。 昨日の緊急事態宣言で、その期間は少なくとも、5月の大型連休までは延びるはずだ。 勿論、事情が事情だから、その事に異存はない。 国立劇場小劇場の3月公演は、通し狂言『義経千本桜』を、物語の中心となる場面を三プログラムに分けてやる予定だった。 その全てが、休演にな…

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新春歌舞伎公演千穐楽

国立劇場で、初春歌舞伎公演の『菊一座令和仇討』を楽しんだ。 あぜくら会で「三日目の会」に入会しているから、一月五日のチケットが届いていた。 ところが、その日は都合が悪くなり友人に行って貰った。 三日目の他に、毎回のように見ている千穐楽が、今年になって初めての歌舞伎見物になった。 友人に頼んで、プログラムを入手し、見所と粗筋を頭に叩き込んだ。 主要人物関係図も覚えようとしたが、関係は理解で…

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文楽鑑賞教室

春うららの今日は国立劇場に行きました。 これは或る旅行社主催のツアーでした。 はじめて「文楽」を見る人に楽しんでもらうために、 (太夫)(三味線)(人形)それぞれの役割を魅力について 実演を交えて紹介されます。 午後2時から約2時間10分ありました。 席は前から5番目で前の方でしたので、とても良く人形の動きやそれを操っている方々の様子も分かります。 ①伊達娘恋緋鹿子 これは八百屋お七とい…

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(遊びの)神は私を見捨てなかった!

5/13 平日に国立劇場での文楽「妹背山婦女庭訓」1部2部とチケットを取ったものの予期せぬ職場の異動で振替休日ではなくなり(異動前なら振替休日だった!)、それならお休みを取ればいいかと思いきや、なんと出張だと言われ、泣く泣くチケットを手放し、行ってくれる方を見つけたのに。 予定されていた5/13の出張は日にちが変更になり(多分、出張に関係する偉い方の予定が変わったのね)悔しい想いをしていたと…

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国立劇場散歩 ー邦楽に誘われてー

「春は雲 鐘は上野か浅草か  ゆかりの色の はちまきは 江戸紫の伊達姿 堤八丁衣紋坂  大門くぐる助六に きせるの雨がふるように」 寒の戻りというには遅すぎる。花冷えというには寒すぎる。そんな日に国立劇場に出かけた。 国立劇場に入るのはそれこそ久しぶりになる。忘年亡月、地唄舞の出雲蓉さんから地唄舞の招待を受けて以来になる。 劇場の前庭の桜は咲き誇るというよりは寒さに震えているように見える。ソメ…

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国立劇場で初芝居

〇年ぶり(忘れた)の国立劇場。三宅坂周辺は都営交通の真空地帯。昔は自転車で往復したものだ。どう考えても時間的に無理なので、止む無く東京メトロを2か月ぶりに利用、残念無念。 今日は3階、予約済みで真っ黒になっている座席表の中にぽっかりエアポケットのように空いていた2席。ダブって押さえていた奴が、放した観ありありで、ラッキー。 初めて劇場の機械で発券。相方の娘から、地下鉄を寝過ごして渋谷まで行っ…