さんが書いた連載私が登った奈良の山々の日記一覧

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「吉野と万葉集」 美女の似合う桜の名所

これまで奈良で私が登った山の話を書きてきましたが、 この締めくくりはやはり吉野山が相応しいと思います。 しかし吉野山といっても地図を見ると 吉野山としての標高の表示は見つからず、 船岡山454m、 上千本ちかくの高城山698m、 奥千本あたりの青根ヶ峰857mとあって、 このあたりのこれらの山岳の総称とも思われるのです。 吉野山はこのような都から遠く離れたところに拘わらず …

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「鳥見山と万葉集」 古代のミステリーに遭遇

鳥見山734mは旅行ガイドにはほとんど載っておらず 知名度は低い山です。 しかし奈良の中でこれほど低い山にも拘わらずこれほど見晴しの良い山を私は知りません。 鳥見山は近鉄大阪線榛原駅から約3K北にあります。ここの鳥見山公園は駅からそれほど遠くないにもかかわらず展望台からの景色は素晴らしいと聞いていました。 2015年5月、榛原駅の北口から住宅地の間の坂を20分ほど上がってい…

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「多武峰(談山神社)と万葉集」 紅葉の名所と幻想的な雲海

奈良にも紅葉の名所はたくさんありますが、 代表的と言えるのは談山神社のある多武峰ではないでしょうか。 談山神社が多武峰の山ふところに楼門、本殿、権殿をはじめとする朱塗りの華麗な社殿を連ねていて、 紅葉の盛りには赤や黄色のモザイク模様の木々に囲まれてが建ち並んでいる光景はなかなかのものです。 特に木造としては我が国唯一の十三重塔が紅葉に囲まれている姿は有名でJR東海のポスターなどでよ…

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「山城マニアの人気も高い高取山」 城跡、石仏、お寺、風情のある町並み

高取山(標高589.3m)には 日本三大山城、日本名城100選に選ばれている高取城跡があります。 この城は南北朝時代に高取山山頂にこの地方の豪族越智氏が築城したのが始まりですが、天正13年(1585)に大和郡山城主豊臣秀長の命を受けた重臣本田正敏が天守閣を持つ近世的な城郭を築城し、その後寛永17年(1640)に譜代大名植村家が完成させて明治維新まで居城としたものです。高取城の城内は周囲約3…

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「龍王山と万葉集」 死者の慟哭が聞こえそうな山

龍王山(標高586m)は一般のガイドブックには載っていない山で、奈良が好きな私も奈良に暮らすまで知りませんでした。 しかし奈良に住まいを持つようになってからは何度も山の辺の道を歩くようになり、東側の青垣の山々でひときわ高く目についたのが竜王山でした。この山には名前の由来ともなっている田町龍王社がまつられていて、中世には山頂に龍王山城が築かれたという山です。山頂には地図フアンの大好きな二等三角点…

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「葛城山と万葉集と西行」 願わくは春死なん

葛城山は大和の南西にそびえる金剛山地の一峰で、標高960mです。山頂は広大な草原地帯で、大 和と河内の雄大な眺望が開け、5月のツツジ、秋のススキ、冬の樹氷が有名ですが、 ロープウエイで登れるとあって、その季節の土日などはかなり混雑するようです。 私は二度登りましたが、最初は2010年5月に近鉄御所駅からバスで「風の森」というロマンティックな名前のバス停まで行き、そこから葛城古道を反…

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「生駒山と万葉集」 奈良と大阪の人々に愛された山

2009年3月に 私は長年の夢であった奈良の暮らしを始めましたが、 西の方角でまず目に映った山が生駒山でした。  標高は642mしかないけれど周りにあまり高い山がないのでとても目立ちます。毎日対面しているうちに一度は上ってみたくなりまして 最寄駅の近鉄高の原駅を朝9時11分に出て 生駒駅で下車しケーブルに乗り換えて頂上に着いたのが 9時56分です。 こういう体験は関東ではありえな…

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「若草山、春日山、万葉集とさだまさし」ある苦い思い出

私が奈良に住みたいと 2009年に長年の夢を叶えて借りた部屋から まず目に入ったのは若草山、春日山でした。 中学時代などの修学旅行で奈良を訪れた時に若草山に登ったという記憶のある方は多いのではないでしょうか。 若草山は標高342m、3つの山が重なっていることから、かっては三笠山とも言われていたところ1935年、 この山名に因んで三笠宮が創設される際に、 同じ名前では恐れ多いとして…

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「二上山と万葉集」 大津皇子と姉との近親愛

山の辺の道などを歩いていると西の方角に、 ふたこぶラクダのように二つの山頂が特徴の 二上山が目に着きます。 この山の形に惹かれ2010年4月28日に登りました。 二つの山頂とは、北方の「雄岳」(517m)と、南方の「雌岳」(474m)のことで、このようなのを双耳峰というのだと言うのだそうです。山は奈良県と大阪府をまたいでいる山で、金剛山地の北部に位置します。  登り口はいろいろある…

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「三輪山と万葉集」 望郷の思いで眺める神の山

三輪山をご神体とする大神神社は奈良県桜井市にある神社で、三輪明神とも呼ばれ、出雲大社の祭神である大国主命の別名ともされる大物主大神を祀り、日本神話の記事や大和朝廷の創始から存在する理由などから「日本最古の神社」と称されています。 酒の神としても崇められ造り酒屋の商標の杉玉もここで作られたそうです。この神社は三輪山(467m)そのものを神体として成立して、今日でも本殿をもたず、拝殿から三輪…

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「奈良の山々」その3「甘樫の丘と万葉集」―容姿端麗の女性を差し出せという法令がありました

前回は大和三山を巡るコースについて書きましたように非常に近い距離にあります。平城京に遷都する前の藤原京の中にすっぽりと三山が入ってしまうのです。従って藤原宮旧跡あたりからは三山のほぼ中心にあるのが実感できます。 しかし三山を眺めるベストポジションと多くの方が言うのはやはり甘樫の丘ではないでしょうか。ある方が奈良で一番好きな場所はどこかと問われれば甘樫の丘だと答えておられましたが全く同感です。私…

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「奈良の山々」その2「大和三山と万葉集」続き 登ることが出来ます

そんな私にとって神聖な大和三山ですが眺めるだけでなく登ることが出来るのです。しかもそれぞれの山にいつでも登ることができるのですが、奈良と言うところは全く便利な地域です。ちょうど近鉄主催の「一日で大和三山を登る」というイベントがあり参加しました。その時の日記をガイドブックがわりに載せておきます。 平成22年5月4日(火)晴  今日は「「大和三山完全踏破」と言うタイトルに惹かれて出かけ…