さんが書いた連載デイサービス関係の日記一覧

会員以外にも公開

自己開示ということ(1264)

生きている限り、何らかの仕方で、多かれ少なかれ、他者と交流するのは当然だ。それは必要でもあろう。その場合、自分に関わることを話すことも多いだろう。  自分のことを自慢したいこともあるかもしれない。誇らしげに言うこともあるかもしれない。反面、人には多くの欠けもある。そんなことは隠したくもあろうか。  自分のことを言うにしても、当たり障りのないごく表面的なことも多かろう。もっと、自分の内心を曝け出す…

会員以外にも公開

(11)88歳は若僧に過ぎないとの意識(1235)

wakohは元気な頃は、自分の年齢のことなど意識することは殆どなかった。  それが、思ってもいなかった癌の発覚、その手術で、主治医から日本人男性の平均年齢にはほぼ達しているのだからと言われ、そういうものかと妙に納得してしまったことがあった。  そうこうする内、10年が経ち、自分も米寿に達すると、もうこんな歳なのだからと、男性平均年齢よりは大分超えたこともあり、自分の老齢を自覚するようになってきた…

会員以外にも公開

敬老の日に(1211)

直前の日記に記したように、9月14日から16日にかけては、日本教育心理学会が開催されていた。現役の研究者だった頃は、なるたけ出席に努めていたものだ。  ある時期までは、学会を主催する大学の側が、宿泊施設やその地域のちょっとした観光の斡旋までする場合すらあった。さすがに東京である大会乃至総会では、そういう時期でも、そこまでの用意をする必要はなかったが。  いずれにせよ、学会の準備・開催・後始末は容…

会員以外にも公開

(9)超高齢社会の真っ只中で―敬老会とデイ・サービス(1205)

wakohが子どもの戦時中は、「産めよ増やせよ」の大合唱、上からの号令で、日本中子どもが溢れている時期があった。  しかし、それは自然現象ではなかった。政府・軍部は、人間を人格として見るのではなく、消耗品と考えていたのではないか。事実、この世界大戦では、310万人もの尊い人命が失われてしまったのだ。戦争に駆り出される要員を確保しようとしていたのではないか。  戦後、一転して、一般庶民の生活苦、女…

会員以外にも公開

(8)処暑 遅すぎた百日紅 デイサービスでの一言 (1196)

今年の気象は何か少し異様な気もしないでもない。  長梅雨が続き、むしろ冷夏かと思われていた時もあったのだのに、それが明けるや今度は猛暑・酷暑の襲来に参った。熱中症の危険など、再三にわたって、注意も喚起させられもした。  何となく、体がだるかったり、元気が出なかったりするのも、歳の所為かと半ば諦めてもいたのだが、wakohのような老骨ばかりでもないらしい。もっと壮健でありそうな人でさえ、今一つ元気…

会員以外にも公開

(7)日記は何時、どれくらい書くのか―ある方の質問を契機として(1186)

wakohがデイサービスに週1回数時間にせよ通うようになったことは、既に述べた。その関連の日記を4篇ほど書いた。それをベテランの苑長さんにご覧に入れると、それを先ずご自分でご覧になる由だった。当然のことだ。ところが、ややあって、苑長さんから職員にも見せてもよいかとの問い合わせがあった。wakohとすれば、全く初めての経験を利用者の立場から、その感想めいたことを書いただけである。もちろん大所高所か…

会員以外にも公開

(6)「お母さん」―デイサービスでの小さな経験から(1183)

昨6月27日(木)で、wakohがデイサービスに通うことになってから、2ヶ月が経った。早いものである。既に9回通ったことになる。  wakohの場合は、週1回、それもランチまででしかないので、そのデイサービスの全体像など掴めるはずもない。ごくごく僅か、その一端をかすっただけでしかない。  それでも、何かしら、今までの生活とは違った経験をしているのかもしれない。  そこで、その中での一つを一寸だ…

会員以外にも公開

注意一秒 怪我一生(1181)

ほんの一寸した不注意で、怪我をしようものなら、それが一生に及ぶことすらある。そういう警句がある。  何の気なしに、そんな言葉を耳にしていた。だが、まさかそれがわが身の周辺にまで及ぶなどとは、とても思われなかった。wakohの場合には、もちろんのこと、それほどではない。  けれども、家内の場合には、まさにそれが的中している。もう3年5カ月近く前、家内は、キルトに凝っている娘とともに、東京ドームで開…

会員以外にも公開

(5)米寿なんぞ何のその(1179)

つい数日前、親族による米寿の小さな祝賀会が持たれたことは既に日記に記したとおりである。  何となく長寿になってしまったような気になっていた。  今日、例のデイサービスに出掛けた。週に1回だけの、それもランチまでではあるけれど。  器具を使っての機能訓練をいくつかした。健康体操にも参加した。ランチの後、午後の部が始まる前の休憩のひと時にだった。  先週、wakohは米寿を祝っていただいたのだったが…

会員以外にも公開

(4)デイサービスで米寿の誕生祝とは(1175)

6月に入って最初のデイサービスの日が今日6月6日だった。wakohにとっては6回目だった。  機能訓練は何種類もの器具で行うことが出来た。その時間や回数などは、理学療法士の指示に従って。健康体操は、12人くらい一緒になって行った。こうした体操や、リハビリなどは家にいる限り殆どしないのだから、たとえ週に1回ではあっても、継続することが出来れば、少なくとも多少の効果はあるのかもしれない。そう思って、…

会員以外にも公開

(3)デイサービスでの最初の1ヶ月(1172)

既に日記にも記しているように、wakohは思案の挙句、介護の申請をした。娘の勧めによるところが大きかった。  3年前に、家内が突然倒れて、その後介護の申請をした時にも、娘の勧めで、wakohも申請したのだった。だが、その時点では「自立」の判定で、デイサービスに通うことは出来ずじまいだった。  その後、老いてくるばかりだ。家内は自分がサービスに出掛ける時の、wakohのランチのことを気にしていた。…

会員以外にも公開

(2)デイサービス2回目の経験で感じたこと(1161)

デイサービスに通うことになったことを日記に記した。すると、2,3の有り難いコメントに接した。  よく決断したとの趣意のものもあれば、どういう経験か記して欲しいとの趣意のものもあった。  われながら、よく申請し、週一度、それもランチ迄と言う裁定ではあったにしても、受け容れていただけたものだ。  今日2度目の経験をした。  具体的には、事前には何も知らなかったことだったが。朝迎えの車が来て、最初に乗…

会員以外にも公開

(1)デイサービスにデビューすることになろうとは(1158)

生きているといろいろな思ってもいなかったことが起こってくる。  3年3カ月余り前のこと、家内が出先で突然腰椎圧迫骨折に倒れた。全く予期していない事だった。  その痛みが幾分でも収まってきた頃、娘の発案で介護保険の申請をし、またデイサービスの申請をすることとなった。「介護1」と認定され、それ以来週に2回デイサービスに通っている。適応力のある家内は、そこでも存外楽しんでいる面もあるようだ。その時、実…