さんが書いた連載日常の日記一覧

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500回の失敗 (自分のためのメモ)

ものごとをマスターするためには、500回の失敗が必要だといわれる。運動でも学習でも同じであるそうだ。 500という数字に厳密な意味はないが、繰り返し繰り返し練習を重ねることで、どうしても上手く行かなかった技ができるようになり、やがて無意識にそれを行っているようになる。 これはスキーを覚えるときにも経験しているし、デッサンなどでも同様だ。野球の世界におけるバット素振りなどでも同じだろうと思う。…

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朝ドラ「なつぞら」遠慮するなつ (自分のためのメモ)

朝ドラの「なつぞら」がスタートした。はじめの1週間を観た。 戦争孤児となった奥原なつは、亡くなった父の戦友である柴田に拾われ養女となり、北海道十勝の柴田牧場に連れてこられる。なつは他人のなかで牛の世話などをして働きながら、ここで生活する。 まじめに働くなつの姿を見るうちに、はじめは冷たい視線を投げかけていた牧場主の泰樹も、しだいに心を許して自分の弟子として仕事を真剣に教え始める。その娘の富士…

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笑うって、なにかな・・・ (自分のためのメモ)

自分は世間では真面目と思われている。 思われているだけでなく、自分でも ふざけている人間だとは思わない。 しかし、ときとして(たびたび)とても可笑しい と言われることがある。 とくに何かについて熱弁をふるうようなときだ。 その理由が自分にはよく理解できない。 地球の上でどこまでも西に向かっていくと、 いつか東から出現するようなものなのだろうか。 真面目をとことん突き詰めると、その正反対なもの…

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ブロックをかけること (自分のためのメモ)

ネットワーク科学という分野があるらしく、「不愉快な人」に出会ったら、すぐに「ブロックする」ことが合理的な手段だとされている。つまり「不愉快な人」とのネットワークを即座に断ち切ることが推奨されている。 (この話は、安達裕哉氏の本に紹介されている) その理由が説明されていて、きわめて合理的なもので感心した。それは感情の伝搬という要素を強調するものだった。 (1)人を貶めたり過激な発言をしている人…

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人はおのれの間違いを認めない (自分のためのメモ)

人は自分の信念に反する事実を認めない。むしろその事実こそ間違っている、あるいは解釈が違うと思い込むものである。心理学では認知的不協和というふうに言うらしい。 そして、事実を指摘する人間を、無礼であるというふうに受け取る。よく言ってくれた、自分が間違っていたというひとは、まず居ないということだ。自分自身も例外ではない。 ネットでコメントの応酬が繰り広げられるのはそれが理由のひとつだ。 そうとう…

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書かれたルール、暗黙のルール (自分のためのメモ)

いつも不思議に思うことがある。道路標識の速度制限だ。40kmと書かれていても、まず誰もその速度を守らない。速度制限違反であるが、心の痛みは感じない。むしろ忠実に速度を守っているクルマが、周囲からイライラされて煽り運転の対象にすらなるだろう。 そこには暗黙のルールがしっかりと存在し、流れに乗れとか、周囲と調和を乱すような速度で走るな、とかが優位なのだ。しかしこのことは別に道路交通法に書かれてはい…

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気になるイヤな言葉 (自分のためのメモ)

書くことをためらったが、どうも気になるので書いてしまう。 文章を読んでいてイヤな気分になることがある。不愉快というか・・・その理由をずっと考えていた。 文章術の本などもひっくり返して(なんと10冊近くあるのだ)、そのことに触れているかなと調べた。しかしあまり触れられていない。だからこれはボク個人の極めて特殊な感じ方(ひねくれた感じ方)によるものといっていい。 ●知られていない「美しい」村を…

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たべものについてのことば (自分のためのメモ)

たべものに関することばには、名言や迷言が多い。 パンとバターについて西洋にはこんなことわざがあるらしい。 ●パンはバターの塗ってある側を下にして落ちる 起きてほしくない事柄が、得てして起きてしまうものだというのだろうか。一説には起きてほしくないことが起きると、強烈な印象になって記憶される。なので悪い事態が起きることが多いと感じてしまうのだという説。 アメリカの作家J・F・リーバーマンは、こ…

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伝わらないことば (自分のためのメモ)

若い頃、詩の同人誌をたちあげて、自分たちの作品をガリ版刷りで印刷して、同人誌を発行していた。それから40年も経っているが、いまだ詩を書き続けている仲間もいる。 同人との作品批評会は、みな若いだけあって遠慮なくズケズケとものを言う。その仲間のひとりに、おのれの心情を「孤独」とか「悲しい」という言葉を容易に使う人がいた。 自分は批評として、その感情を表現する言葉を使っただけでは、読者には伝わらな…

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虐待死という終着点、それを導く父親

ここ数日は気分がすぐれなかった。その理由の一つに1月に起きた小学4年女子児童の虐待死事件に関する毎日の報道があると気がつく。毎日報道により取り上げられ、詳細が明らかになるにつれて、勇一郎容疑者のこころに目を向けざるをえなかった。 いじめの問題に対して、やれ人道主義は無力だとか批判する人間がいるが、いじめる側のこころに迫ろうとする努力を、それは解決にならないとか、所詮無力であると言い放つ人間がい…

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気がつくと本がたくさん (雑談あれこれ)

本にまつわる失敗を、先日またやってしまった。書店で、この本は面白いな、よし読もうとレジへ持っていった。支払いをした直後に、なにか嫌な予感がした。 それは、 《この本は前にも買ったかもしれない・・・》 家に戻り書棚をあちこち探してみるが、同じ本はなかった。と思ったやさき別の棚に目をやった。やっぱり同じ本がそこに鎮座していた。 《またやっちまったか・・・》 まあ一冊は保存用で、一冊を読めばいい…

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お気に入りさんの日記から (自分のためのメモ)

人間関係や夫婦関係について記述した日記のなかで、良い人間関係とは何かという問いかけがなされていた。自分はそれをことばに置き換えることは難しいし、うまく語れない。 ただ長年、こころに温めていることばを思い浮かべる。 自分はクリスチャンではないが、日本人ならばたいていそのことばを最高のセレモニーの場で聞いているはずである。 その健やかなるときも 病めるときも 喜びのときも 悲しみのときも 富める…

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カメラ趣味のオヤジ

家族や子供にお金をつかうことにはひどく消極的だったが、自分の趣味、とりわけカメラに対してはお金を惜しまなかったオヤジがいた。何台ものカメラに囲まれて好き三昧していた彼は、子供にカメラを与えることなどついぞなかった。そんなことは思いつきもしなかったのだろう。 いろいろと父と確執のあった息子は独立し遠くで暮らした。久しぶりに孫を連れて実家を訪問した息子は、そのオヤジの意外な提案に驚くことになる。 …

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オヤジのはなし

先日、家内から聞いたはなしである。家内の友人の家で、コーヒーについて、ちょっとした騒動があった。 その奥さんは、外で家庭菜園の仕事をしていた。 旦那は家にいたが、奥さんところにやってきて言う。 「コーヒーのもうか?」 「あら、めずらしい。旦那がコーヒーを淹れてくれるなんて。」 といそいそと片付けを終えて、家に戻った。 するとコーヒーはどこにもなく、だんなはコタツに入ってのうのうと寝そべっていた…

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もっとも後悔するのは「やさしさ」が足りなかったこと (自分のためのメモ)

その本の帯にはこんな書評が書かれている。旧約聖書の詩篇のように薄くて重い(NYタイムズ)と。15分もあれば読めるとあるが、たしかに薄くて小さな本だ。しかし繰り返して読むほどにその味わいというか思想が滲み出てくる。 表題は『人生で大切なたったひとつのこと』著者はジョージ・ソーンダースという作家の方。 いつもまでも覚えておきたい大切な言葉が散りばめられているけれど、やはり表題のもととなった小さな…

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「いじめ日記」の補足 (自分ためのメモ)

前日記にたいするコメントのやり取りで、世にありがちな典型的な見方があるということを感じた。そしてこのような見方の延長の先には、いじめ問題の解決はないと強く思う。 ありがちな考え方とはこういうことだ。 いじめられる側には「弱い」という原因があって、弱いがゆえに攻め込まれる一方になってしまう。もし、いじめられる側に「反発する強さ」があれば、そこでいじめは止み、継続しない(だろう)というものだ。 …

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能天気さには呆れるが、そこにも問題の根が

いじめを取り扱った前日記に関し、コメントをやり取りする中で、世の中には、いじめの問題をまるで他人事のように評論する能天気な人もいるものだと改めて痛感した。 いじめられる側にも何らかの理由があり、いじめ側が一方的に悪いわけではないとか、いじめられるだけの一方的な受け身の姿勢でいることが、いじめを増長させているのだとかである。 まるで喧嘩両成敗で、大岡裁きでもやっているつもりなのか。これは国と国…

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いじめられっ子だった精神科医の「いじめ論」

昨年末から、中井久夫氏の『いじめのある世界に生きる君たちへ』を読み、鉛を飲み込んだようななんとも重い正月を過ごした。 精神科医である中井氏は、かつてみずからもひどいいじめに遭遇し、60歳を過ぎてもそれを昇華しきれないのだろうか、このテーマに向き合うとき生々しい感情が沸き起こると告白されている。 中井氏によれば、いじめは「孤立化」、「無力化」、「透明化」という3つの段階を経て深化すると分析されて…

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押し付けがましさ (自分のためのメモ)

黒川さんの本のなかに、男性脳と女性脳のちがいを要約した文章がでてきて、面白かった。 「多くの男性は、脳梁が細めで生まれ、男性脳型のビューセンサーを持ち、問題解決型の対話エンジンを育む。」 +++++++++++++(注)+++++++++++++ 1.脳梁とは、右脳と左脳を連結している組織で、女性の方が太く連結度合いが強い。 2.単純化してしまえば、右脳はイメージを取扱い、左脳は顕在意識を…

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重くて暑くていとおしい (自分のためのメモ)

出動要請がきて、東京に住む娘のところへ向かった。 クリスマスの夜に合唱コンサートがあり、娘は2曲ほど出演してステージに立つ予定なのだという。 別にそのコンサートを視聴して欲しいというのではなかった。娘には1歳半になる女の子がいて、このごろ母親の姿がちょっとでも見えなくなると、泣きわめきパニックになってしまうのだという。トイレに入った母親を追いかけて、ドアの前で「ママ、ママ!」と連呼するような有り…