名僧シリーズ、室町時代(南北朝時代)に入って参ります。 ■■文観(もんかん)■■ 真言宗 1278~1357年 文観は弘安元(1278)年に播磨国で生まれた 幼いうちから北条寺に入り、次は法華山一乗寺と播磨にいた やがて、大和西大寺へ移る 正和5(1316)年、伝法灌頂(でんぽうかんじょう)を受ける 密教では、これを受けると一人前と見なされます。 真打ちみたいな感じでしょうか。 ■■後醍醐…
http://sskmszm.com/?p=21859 [大奥]15 一条美賀子。身代わり正妻。 の続きです。 喜子(よしこ)を産んだところまででしたね 産婆に母乳を渡し、喜子に飲ませてもらう 自分ではまだ体力が回復していない。 ああ、早く、この手に抱いて、お乳をあげたい。 ・・・ 君さん、君さん 揺り起こされて起きた。 ただいま、喜子様がおかくれになりました。 たった四日の命だっ…
名僧シリーズ、室町時代に入って参ります。 個別の僧に入る前に、ばくっと、室町時代の仏教ってどんな感じなの? というのを見ておこうと思います。 ■■室町時代■■ 元弘3年(1333)、鎌倉幕府は滅亡。 後醍醐天皇による建武の新政をヘて室町幕府の時代になります。 その初代の将軍·足利尊氏は聖徳太子の憲法十七条にならって 延元元年(1336)に、建武式目十七条を発した。 その翌年、全国六十ほど…
天皇シリーズ20人目となります。 曙光(しょこう)の大王(倉田美恵子作)という本を読みました 雄略天皇の物語です。 前半は、その少し前、允恭(いんぎょう)天皇と安康(あんこう)天皇です。 とても面白い説に基づいています。 允恭天皇は、天皇の直系ではなく氏族の王でもない。血が繋がっていない氏族の王の娘婿にすぎない すごいじゃないですか もうこの時点で万世一系が途切れたことになります。 とても…
いよいよ、大奥シリーズも最後の15代将軍となりました。 林真理子さんの「正妻」という小説を読みました。 ■■一条美賀子(いちじょうみかこ)■■ 13代将軍家定の後の後継者争いが最も激しい頃 一方の候補者、一橋慶喜(ひとつばしよしのぶ)の正妻選びが行われます。 ひょっとすると、そのまま、慶喜が将軍になり、御台所(みだいどころ)になる可能性もあります。 将軍の正妻の慣例に従って選びましょう。 …
名僧シリーズ 前回のhttp://sskmszm.com/?p=21359 鎌倉時代の名僧。ただ微笑む蘭渓道隆。 の続き的話になります。 ■■無学祖元(むがくそげん)■■ 1226~1286年 臨済宗仏光派 無学祖元は中国の僧 蘭渓道隆と同じ感じですね 13歳の時に出家 みるみる習得していきます。 当時、元(蒙古)が圧倒的な武力を背景に、南下して 無学の寺にも攻め入ってきた 元兵が無学…
http://sskmszm.com/?p=21509 [大奥]14 和宮。恋文を書いては破り。 の続きです。 愛する婚約者と無理矢理別れさせられ 京都の人からすると、ど田舎と思い込んでいる江戸なる場所に嫁に行く 惜しまじな 君と民のためならば 身は武蔵野の 露と消ゆとも 私は、犠牲になるんだ。 どう考えても、心を開くはずがありません。 そんなあり得ない奇跡を起こしたのが 家茂(いえもち…
■■武蔵野の水路■■ 昨日、お盆休みだけど、台風でしたのでお出掛けもままならず 図書館で本を読んでおりました。 目に止まったのが、「武蔵野の水路」という本。 玉川上水の分水(支線)を、全て現地調査して調べあげた、学術的な本。 3800円もする、大型のハードカバーの分厚い本なので 図書館でなければ見る事はないでしょう。 玉川上水って、江戸時代に江戸の人達の飲み水の為に 羽村から42kmにも渡って…
■■履中(りちゅう)天皇■■ 大兄去来穂別尊(おおえのいざほわけのみこと)~432年? 仁徳天皇の長男 羽田八代宿禰の娘、黒姫さんを奥さんにしようと思います。 ところが、弟の住吉仲皇子(すみのえのなかつみこ)が 私が、婚約者の大兄去来穂別尊ですよ、と偽り 黒姫を犯してしまう。 さらに どう考えてもすぐにばれるぞと 先回りして、お兄さんを殺そうとします。 お兄さんもその事に気付き、さらに弟…