さんが書いた連載花の日記一覧

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「河津桜が咲いた」

「咲いてる!」 「えっ?!ホントだ」 河津桜が咲いている。緑の葉っぱがまだ沢山付いているが、確かに河津桜だ。 濃いピンクの河津桜が咲くのは2月から3月。それが咲いて『報道ステーション』で放映されたのだという。 千葉県八千代市にある『道の駅八千代』に隣接した新川には、河津桜が両側に植えられている。 車を停めて息子と歩いた。直ぐに暑くなった。寒くなるはずだったからヒートテッ…

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「夜が待ち遠しい」

上手く描けないんじゃない、自分が好きな絵じゃないからだ。 こんな花手水があったらなんて素敵なんだろう。抑えた黄色い百合、実際より暗い感じのスイートピー。 先ずは水彩色鉛筆で全部描いてから、筆でなぞった方が効果的な所だけなぞろう。 鉛筆だとタッチが線になって残ったり粉っぽいところがあるが、水で濡らした筆でなぞると、左官屋さんが壁を平らにならしたように綺麗になる。 一部分だけ…

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「キンモクセイが終わったら」

「キンモクセイが終わったら」、という言葉が頭に浮かんだ。谷村新司が亡くなったニュースからの連想か。次に来るのは、「冬だ」。 一度寒くなった後の今日は、ポカポカと暖かく、まるで小春日和だった。 街全体がキンモクセイの馥郁たる香りに包まれている。信号で停まる度に探した。たった一本で辺り一帯に香っている。この花は実がならず、花はそのまま落ちて、下には金色の絨毯を作る。 キンモクセイ以…

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「丸々一日のんびりした」

パジャマのまま庭に出た。 「主役は椿だ」 リビングからよく見える位置に椿を持って来よう。 着替えて、シーツやタオルケットを洗濯機に放り込む。タオルや足拭きマットも次から次だ。家を空けていたのは二週間。 椿はどれも大鉢。よく考えてから移動しないと大変な力仕事だ。どれを主役にするか、やはり「岩根絞り」だ、日当たりの良さが蕾の数に影響する気がするから、一番日当たりのいい場所には若木の椿…

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「ヒガンバナが咲いた」

ヒガンバナの開花が遅れている処があるらしいが、我が家のヒガンバナは咲いた。花芽は50センチ以上もある。 どこから見ても完璧な美しさ。色は混じりっ気なしの赤、くるんと丸まった形は両手を合わせて何かを受け取るように天上に差し出している。   彼岸から降りて来るご先祖様をお迎えしているのだろうか。 明日は彼岸の入りだとか。そもそもお彼岸て何?何故に昼間と夜の長さが同じ春分の日と秋分の…

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「花の名前も簡単に分かるが」

「あっ、お花が咲いてるよ」 「お花」 私が立ち止まると弟クンも続く。よく見かける花だが名前が分からない。 「ブランコ!」 いつもの公園に寄る。いくらでも押してやるよ。 「涼しいね。蝉が鳴いてない。鳥さんいないね」 「スズメ!」 婿殿はお兄ちゃんを迎えに行っている。保育園のお泊り保育で一泊したのだ。 昨日の夕食は弟クンと大人三人。ニコニコとよく食べ、椅子から歩き回る事も…

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「コスモスなんて知らないわ」

大山と言えど私にとっては立派な登山だった。その翌日朝5時に起きて出勤する69歳。笑うしかない。 当然筋肉痛だが、それを同僚に気取られないようにするのは、何とも愉快だ。 「お金を貯めるのなんて簡単よ」 A子さんの声だ。いつも大きな声でB子さんと話している。聞き耳を立てた。 「使わなきゃいいのよ」  簡単明瞭。彼女は365日働き続け、その事が最大の誇りになっている。 「花…

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「公園のボランティア体験をして来た」

曇り空だったからちょっとは涼しいかと思ったが暑い暑い。 30人程も集まっている。男女は半々くらい。全員シニア。 大勢で向日葵畑の草取りをし、これから更に大株になるコリウスの剪定をした。手を動かしながらよく喋る。私にも気楽に話し掛けて来る。 小学生がボランティアに質問して来たのは可愛かったが、質問して来た内容には驚いた。 「○○○公園が一年中人気があるのは、どうしてですか?」 …

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「準職員です」

タイタンビカスでいいのだ。巨大な鉢植えが通りに沿って並んでいる。 直径7~80センチはある鉢には茎が何本も伸びている。花は数輪付いている程度だ。教えてやりたい、素人がプロに?(笑)一度花が終わったら途中からばっさり切ると新しい蕾が沢山付きますよ。 向こうに見える色鮮やかな花壇は昔懐かしいカンナだ。昔と違うのは色が沢山あること。赤黄オレンジ、鮮やかだ。 高齢の男性が水やりをしてい…

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「百日草を植えた」

テレビを点けると既に帰省ラッシュで高速道路が渋滞している。急いで雨戸を開ける。元気だ。 昨日ホームセンターで買って来たジニア(百日草)だ。色合いは地味だ。 昨日友人に電話した。友人は早期退職し、故郷に家を建て好きな花作りをしている。 私はラインで自分の花の写真を送っていた。すると数倍もの写真が送られて来た。その中に百日草があった。早速電話した。 「ジニア、欲しいのよ。…

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「陽のあたる場所」

娘の住む街が、私の住む街より近く感じられるようになった。 田圃や畑など全く見えず隙間なく家が建て込み、土も見えない。それだけに家の前に鉢植えを置いてある家が目立った。花だけでなく、ナスやミニトマトもあった。 娘宅から駅までの間にプランターで見事に花を咲かせている一画があった。家が立ち並び一部分しか日が当たらない家が多いが、そこだけ日の光が集まり、それはそれは見事に咲く花ばかりだった。…

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「タクシーが来ない」

タクシーを呼ぶと娘は言う。2歳児を駅まで歩かせる訳にはいかない。 外に出て驚いた。熱風だ。日の当たる場所は日差しが肌に突き刺さる。 やって来たタクシーに乗り、大規模ショッピングモール内にある子供を遊ばせる施設に向かった。 まだ11時前だが中には沢山の親子がいた。今までで一番混み合っている。幼児を外で遊ばせる温度を遥かに越えているのだ。 弟クンは知らない子供達に混じって楽し…

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「夏水仙が咲いた」

朝起きると夏水仙が咲いていた。 彼岸花と同じで、葉はなく、ただ花芽だけが地面から真っ直ぐ伸びて来る。伸び方は速く、かなり伸びてから気付く。 彼岸花よりも高さは高く、70センチはありそうだ。幹も彼岸花より太く力強い。 しかも、このとんでもない暑さをものともせずに咲く。 色は薄いピンク色。それが放射状に4~5輪。花びらがくるんと丸まってまことに愛らしい。たった一本なのが惜しい…

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「オニヤンマが来た」

今朝もトンボが飛んで来た。昨日は大きなオニヤンマが来て驚いた。トンボのヤゴが育つような田圃や小川は遠い。 トンボは支柱の先端に留まっている。愛らしい。 アゲハチョウも黒アゲハも来る。黒地に緑色が美しいのはクロスジアゲハと言うらしい。虫の図鑑が欲しくなる。 花壇にやって来るのは、人が喜ぶものばかりではない。蚊も出るし、蜂も来る。蜂の姿が見えたらどんな蜂でも直ぐ室内に入る。違う場所…

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「睡蓮が咲いた」

今朝は涼しい。仕事は休みだし、夕方娘宅に行かなくてもいい。今日こそ庭仕事をやっつけておこう。 隣が新築中で境目近くにある鉢を動かしていたから、元に戻したいし、鹿の子百合もリビングからよく見える場所に移動したい。 着替えて首にはタオルを巻いた。蚊取り線香に火を点け、ポータブルテレビも用意する。 庭に出ると睡蓮が咲きそうになっている。 紫陽花を切り、伸びた草を取る。以前お隣さ…

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「植えっぱなしですよ」

反対側の庭にもオニユリが咲いている。一度バイクで通り過ぎたがUターンした。 「いつも通る時お花を見せてもらってます」 炎天下だ。女性は帽子を被り首にはタオルを巻いている。 聞けばプランターに植えっぱなしなのだと言う。私はオニユリはお店で売って無い事や、カサブランカやオリエンタルリリィに失敗した事を話した。 「何処にでも咲いてますからね。お店で売ってる大きなユリは弱いんです…

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「最強」

ウチのタイタンビカスも咲いた。やはり直径20センチはある混じりっけなしの真紅一色。 下向きに咲く可愛らしいオニユリは期待した程長くは咲いていなかったが、その後で咲き出した百合がある。 鹿の子百合だ。オニユリによく似たオレンジ色だが、斑点がある。別名土用百合、七夕百合とも言われる。 こちらも去年ネットで購入した。伸びてきた茎はヒョロヒョロと徒長し、みっともない姿になったが、支柱に…