これからの人口減少は、経済成長に制約にならないのでしょうか?
短期的にはアベノミクスの政策効果で、景気が良くなった兆候が各所に見られるようです。
ひるがえって、中長期的にはどのような見通しが持てるのでしょうか。
現在、人口、とりわけ生産年齢人口が減少しつつあります。この生産年齢人口の減少は、経済成長の圧迫要因になると懸念するのですが、将来的に問題ではないのでしょうか?
例えば、生産年齢人口が1%減少すれば、生産性が1%上昇しなければ、国内総生産(GDP)は、前年と同じ水準に達しないと思います。
そんな心配をしていますが、杞憂に過ぎないのでしょうか?
ペンネーム:ドジフミさん
人口、生産年齢人口が、静止状態で推移すれば、経済には中立だと思います。
生産性が上がれば、経済は発展し、一人あたりのGDPも増えます。
人口減は、生産性に変動がないとすれば、一人当たりには影響ないとしても、全体は縮小し、デフレ要因にはならないのでしょうか?心配です。
貿易赤字の原因は、人口とは関係ないでしょう。目下の赤字は、円安なので、輸入量が増えないのに、支払いが増える、かってとは異なり、生産工場の海外移転が増え、円安になっても、輸出が増えない、そんなことではないでしょうか?要は、為替の要因と工場移転の結果によるのではないでしょうか。
人口減によって、一人当たりGDPが増え、失業率が下がると考えるのは楽観的に過ぎやしないでしょうか?そういう見方ができれば、不安にはならないでしょう。
人口が減って行けば、デフレの惧れがありますから、相続額が増えると、楽観的なことは云ってられないのではと、心配になります。
ペンネーム:ザイケイさん
一人あたりが影響ないとすれば心配することはないでしょう。また輸出が減らなければ一人当たりは増えるはずです。
>貿易赤字の原因は、人口とは関係ないでしょう。
人口に関係するでしょう。輸出国の人口が変わらなければ、輸出数量は変わらないでしょう。しかし日本の人口が減れば日本の輸入数量は減ります。赤字は縮小されるはずです。
>要は、為替の要因と工場移転の結果によるのではないでしょうか。
これは現状を説明しているにすぎません。
>人口減によって、一人当たりGDPが増え、失業率が下がると考えるのは楽観的に過ぎやしないでしょうか?
人があふれているから労働市場で買い手市場になる。人口が減ればそれは緩和されると思います。
>人口が減って行けば、デフレの惧れがありますから、相続額が増えると、楽観的なことは云ってられないのではと、心配になります。
デフレにより、名目資産は減っても、実質資産を見る必要があるでしょう。現状のインフレはディマンドプルインフレではなく、輸入インフレを中心とするコストプッシュインフレです。デフレ時代よりも生活水準は低下していると言えます。インフレもタイプにより、必ずしもいいとは言えないでしょう。
ペンネーム:ドジフミさん
この事実が為替にどう影響するかで、違ってくると思います。
人口減が、デフレを呼び込めば、円高を通じて、人口減で輸入量が減り、なおかつ、海外への支払い単価が減り、支払総額がへるでしょう。
逆に、人口減が、円安を招けば、海外への支払いは、人口減とは関わりなく増加すると云うことになりそうです。
為替要因を無視は出来ないと思います。そんなわけ、楽観はできないのですが?
まだ、インフレという状態ではないと思いますが、もし現状インフレで、輸入インフレとすれば、インフレの中でも、悪いインフレということになり、好循環が始まったとは到底言えなくなります。
今の物価上昇が、マインド変化によるものか、輸入インフレによるものか、いずれかはまだ判じ難いでしょうが・・・。
ペンネーム:ザイケイさん
>逆に、人口減が、円安を招けば、海外への支払いは、人口減とは関わりなく増加すると云うことになりそうです。
人口減で輸入が減り、常に輸出数量が輸入数量を上回る状態では、円安になればなるほど、貿易黒字は拡大します。
>今の物価上昇が、マインド変化によるものか、輸入インフレによるものか、いずれかはまだ判じ難いでしょうが・・・。
輸入物価の上昇品目数は9 割を超えており、輸入インフレといっていいでしょう。その他のインフレ要因は株価の上昇という資産効果による購買力の上昇がもたらすものであり、一時的なものです。
ペンネーム:ドジフミさん
量の増減によってではなく、為替の要因、円安によって、円ベースでの輸入支払い総額の伸びが、輸出の受け取り総額の伸びを上回り、貿易赤字が拡大しています。
円安によって、輸出の拡大が期待されましたが、結果は、円安の効果が余り発揮されず、輸出量の伸びが余りありませんでした。
輸入は、量が増えたと云う要因によるのではなく、円安によって、支払い総額が増えたと云うのが実態と言えます。
為替要因は無視できないと言えます。
ペンネーム:ザイケイさん
その通りですが、輸入量が増えないのに貿易赤字ということは、輸入量より、輸出量が低いからです。この状態だと、円安でも、円高でも赤字は解消されないと言うことです。為替要因は無視できないとしても、黒字に変わることはありません。しかし、人口減で輸入量が減れば黒字になる可能性はあります。
ペンネーム:ドジフミさん
それは、違うのではないでしょうか。
円高になれば、ドル払い輸入の支払総額が減ります。折角のご見解ですが、人口減になれば、輸入が減って、黒字になる、というのには賛成致しかねます。
また別の機会に、論じましょう。
ペンネーム:ザイケイさん
円高にならなくても、人口減により、国内の需要が減れば、輸入数量は減ります。また輸出は海外の景気が一定であれば、減ることはありません。だから人口減で、貿易が黒字になる可能性があります。
ペンネーム:ドジフミさん
それはそれとして、余りに楽観的に過ぎやしないのかなと云う感想です。