『 選択と集中 』なる言葉がある くだけて言えば、無駄なことにカネや時間を費やさず、儲かることに集中せよということだ 毎日、通勤路は時間も経路もルーティンのごとく繰り返される 普段とは異なる寄り道をして、事故に遭遇しても労災事故に認定されない世だ ただ、...

梅雨入りをして、いよいよ夏本番だ 古の頃のインドの修行者たちは、野外で瞑想をするのが常だった ただ、激しい雨季には野外ではなく、精舎にひきこもり、修行をしたようだ 僕は、十年ほど前に半年ほどであるが、毎土曜夜に地元の曹洞宗の寺の参禅会に参加していた 一般人...

昨今は、グーグルやヤフーにワードを入力すると、たくさんの情報が入手できる ちまたには、何かにつけてググる人が多い まさに、にわか博識者の増産だ 古の頃は、生とは死とはを、生涯をかけて、様々な修行、体験を通じて会得しようとした 仏教も、釈迦の言葉に近い原始仏...

歳をとれば、細胞は老化するようにインプットされている 全生命にかせられた自然の摂理 そして、死という生命界の新陳代謝が訪れる 宇宙の万物は、元素からなり、その組み合わせ、ありようは変化をすれども滅することはない まさに、般若智の不生不滅、不増不減だ つま...

コロナウイルス感染拡大のなか、廃業、閉店、倒産の出る不況に見舞われている 過去にも、不況の折りには闇金業、詐欺、そしていかがわしい宗教が、悩めるものを貶める 昔から、伝統的な宗教に、現世利益の神や仏は存在をする 不況時には、それらの紛い物の救い主が、経済的に...

古の頃から、宇宙に果てがあるのか、ないのか、論議されてきた 現代の科学では、ビッグバンが起こり、宇宙は拡大し続けるというのが主流だ つまり果てはあるということ すると、古からの果の先には何があるのかという疑問がまたしでも現れる 非有非無 有るのでもなし無...

週刊誌、テレビには不倫騒動の報道が、絶えない 性欲という煩悩 小乗仏教では、独身での修行が常道 ただ、現代社会における、恋愛、夫婦のあり方にはそぐわなくなっている ましてや、世の中が独身者ばかりになれば、人類は消滅してしまう 子孫の存続の為の性行、性欲と...

高齢になると、生とは、死とはなどと考えることが増えてきた また、生前のことや死後のことも ＮＨＫの某番組に、出演の芸能人の先祖を、色々な人脈、資料からたどり、その本人の祖先やその生い立ち、生きざまを明らかにしてゆくというものがある その番組を観ていると不思...

数年前から、御朱印帳がブームだ 僕は、十年ほど前に、大和十三佛巡りの御朱印帳を買い、半年ぐらいかけて、それらの仏像の祀られた寺を、休日に幾日かで巡った きっかけは、亡くなった実家の父の部屋から、全ての寺の御朱印が押された大和十三佛御朱印帳が出てきたからだ 父...

仏像を彫る仏師は、京都仏師と奈良仏師に分かれる 前者は、朝廷などの格式に準じた様相の仏像を彫り、後者はその格式に囚われない仏像の彫る一派だ 鬼が寺の石の灯籠を頭上に持ち上げたまま立ち、寺を照らしている 筋肉はギリシア彫刻の様だ また、滑稽さもある まさに...

数年前、約十センチほどのプラスチック製の現代仏像 向吉悠睦作の置物を買った 帝釈天、大日如来、阿弥陀如来などなどのうち、文殊菩薩像を選んだ 部屋の本棚の上に飾っている 小さいが、精密な出来映えである 表情や姿は、どちらかというと現代風だ さすが、仏像を彫...

町なかに、名も知られない小さな寺がある 住居兼寺のような佇まいだ その寺の前を通る細い道沿いに、五十センチくらいの木の箱のようなものがある その正面の隙間がある柵から少し離れて中を覗くと、暗がりの空間がある ま近くにまで身を寄せ、屈んで見ると、石彫の仏様が...

４０年あまり、アルコールを嗜んでいた ただ、１年ほど前、ノンアルコールビールを飲み始めると、ビールなど飲まなくてもよくなった そして、ノンアルコール飲料さえも飲まなくなり、アルコール断ちができた 断酒は仏教にある十戒の一つでもあるが、僕には十戒を全て遵守する...

私の家の上にため池がありますが私の少年の頃、岩の上に 小さな祠があり、何かを祀っていましたが池の奥に砂防堰 堤ができることになり、工事道路建設に伴い、祠は移転・ 新築されましたが10年以上本尊がいない状態が続いてい ました。池管理人という立場もありこのたび...

僕は、小学生の頃から、奈良興福寺の国宝阿修羅像が好きだ そのきっかけは、小学校の美術の教科書に見開きで、カラーの写真の阿修羅像が載せられていたからだ あの少女か少年かのような顔に、か細い身体に手脚 小学生の僕であったが、なにか、美というものを感じたのだと思う...

歴史ある場所にいれば、しばしば、地域信仰なるものに出くわす まして、庶民の根からの信仰の対象となると、素朴な石仏などが多い だが、現代社会において、忘れ去られたような石仏らもある 風雪に摩耗して、輪郭の失せた顔の石仏らは、もともとの大地の石の様相を呈していて...

鈴木大拙は、今から一世紀ほど前、欧米に禅すなはちＺＥＮを広めた 『禅学への道』は、英訳、仏訳、独訳が出版されて、多くの欧米人が読んだ この書は、和訳の逆輸入版だ 昨今、欧米でブームのマインドフルネスもベトナムの僧ティクネットハンが広めたものだ 昔から、世界...

曹洞宗開祖、道元禅師には数多の指南書がある 正法眼蔵は、難解な書で知られるが、一方、典座教訓、赴食飯法は、生活、食事の作法を説くもので、身近であり理解しやすい 作務も修行であるという道元禅師の教えの指南書だ 僕は、食事の際に、食材となった命に感謝するという教...

高齢になり、生き急ぎなのか、死に急ぎなのか、新たなる学びに喜びを感じている 仏教は、もちろんだが、宇宙の謎を紐解く物理学にも興味がある 相対性理論に、量子力学 さらに、今、最も関心を持っているのが、超ひも理論だ 宇宙の全てを形どる素粒子 その高速の振動数...

部屋には、金剛界曼荼羅と胎蔵界曼荼羅を飾っている 写真は金剛界曼荼羅だ 金剛界曼荼羅は智慧を、胎蔵界曼荼羅は慈悲を表している 胎蔵界曼荼羅図の仏を、夜空の星を線で結ぶように見れば、星座のように、円、三角形、正方形・長方形がいたるところにあるのを気づく ...