宮本昌孝 の 天離(あまさか)り果つる国 上下

★3.3  2020年12月5日のブラタモリの舞台は白川郷、その日に読み始めたこの物語に何か因縁を感じる。そして、岐阜と富山はかつて勤務した地でもある。

〈上巻〉
白川郷を舞台とした戦国伝奇の娯楽作。帰雲城の近くで、何者かに襲われ難を逃れた赤子は、竹中半兵衛と喜多村十助の主従に救われた。十助の子として育てられた七龍太は、信長の命で白川郷の領主・内ケ嶋氏理の目付として派遣された。白川郷の領民は皆、一向宗徒、彼らとの共栄を目指す氏理の苦悩が始まる。信長は宗徒とは戦闘状態、美濃と接する白川郷も信長に従わざるをえない。白川郷の独立のために奔走する七龍太、その七