天野純希 の 短編集 乱都

★3.4 7つの連作短編。時代は応仁の乱から義昭の将軍就任まで、都を中心に繰り広げられた戦乱を描く。

「黎明(れいめい)の王」〈応仁の乱〉のきっかけとなった畠山義就の生き方。
「天魔の都」細川勝元の嫡男に生まれた政元は叡山を焼き、修験道に。
「都は西方に在り」10年も京へ留まらざるをえなかった大内義興。
「凡愚の見た夢」庶流の細川野州家に生まれた高国は三好元長に追い詰められ。
「華は散れども」一向門徒を駆逐する法華檀徒は、今度は叡山勢に襲われ。
「雲上の剣」塚原卜伝に剣の境地を教わる13代将軍足利義輝は三好勢に。
「夢幻の都」15代義昭は信長を討った明