五木寛之 の 青春の門 1~9

★4.0
どこかで山崎ハコの「織江の唄」を聞いたか、昭和という時代の風を思い出したくなったのか、それで再読する気になったのかもしれない。作者が最近書いた続編も気になり一気に読んでみることにした。

最新刊の9巻目は〈新〉青春の門とあるが、物語は8巻目にそのまま続いている。〈新〉は話題性のためか。残念ながら、7巻目で示されたポーランドへの旅は実現しそうにない。ナチスドイツやソ連に蹂躙された国だけに、物語として読んでみたかったのだが。あの「熱源」でも極東流刑囚のポーランド人が登場した。

驚いたことに、最新刊で「織江の唄」の歌詞が登場した。織江が歌詞を作って