百田尚樹 の 海賊とよばれた男 上下

★4.0 2013年(第10回)本屋大賞作品。
出光興産創業者の出光佐三をモデルとした主人公・国岡鐡造の生涯。

〈上巻〉
鐡造は明治18年(1885年)福岡県宗像郡赤間村に生まれた。父は阿波徳島から藍玉を仕入れる染物業で有数の裕福な家。神戸高商卒業後、社員3人の小麦粉と機械油の販売会社に入社。資産家・日田重太郎の支援で門司で石油類の販売店として独立。伝馬船で軽油を漁船、運搬船へ販売し基盤をつくる。海賊と呼ばれたのはこの時。満州鉄道へは凍結しない潤滑油の売り込みに成功。上海では灯油のゲリラ販売で実績を残す。大東亜戦争突入後はスマトラ島のパレンバン油田など