藤井邦夫 の 隙間風-新・知らぬが半兵衛手控帖(16)

★3.3 新シリーズ16作目。表紙は隙間風の五郎八が旗本屋敷に忍び込もうとしている図。

廻り髪結の房吉の話から勘定奉行所の土地払い下げ事件へ繋がる「笑う女」、市中廻りから怪しい男を追い、毒薬による殺害未遂と繋がる「隙間風」、「流れ者」も房吉の話が飾り職人の入札に関わる殺人事件に繋がる話、「走野老(はしりどころ)」は吟味与力の大久保忠左衛門の依頼による乱心事件である。今回、初めて走野老という毒草が存在することを知った。猛毒があり、誤って食べると発狂状態となって走り回るのでこの名がついたらしい。半兵衛が小石川養生所に教えてもらう。

時代小説に登場