モーツァルト の交響曲第38番「プラーハ」と 第39番をワルター指揮のLPで聴く

2021年12月以来の鑑賞。
先日に続き2枚目を聴く。
交響曲第38番「プラーハ」。
第1楽章の開始のアダージョは、歌劇「ドン・ジョヴァンニ」を思い起こさせる。主部はアレグロ。音楽自体に前進性が内包されていて、ワルターの指揮はそうした本質を捉えてのものだろう。ソナタ形式の様式美も感じる。
第2楽章はアンダンテ。フルート、オーボエ、ファゴットの木管楽器群の響きが美しい。
最終楽章は、プレスト。リズムには躍動感がありティンパニや金管も加わっての音楽は厚みを増すものの、ワルターの演奏は軽やかさと明快さを失うことはない。「メヌエット」が欠けているのかは