ベートーヴェン/ 交響曲第4番・ 第5番 &ワーグナー/ 「ジークフリートのラインへの旅」をムラヴィンスキーの指揮で聴く

2016年7月以来の鑑賞。
ムラヴィンスキー指揮のレニングラード・フィルモスクワ公演の3枚組のCDから聴いた。
ベートーヴェン/交響曲第4番。
緊張感が充満した序奏。主部に入ってからのうねるような音楽の流れ。鋭いリズム。どこを聴いてもムラヴィンスキーらしさが感じ取れる第1楽章だ。アンサンブルの完璧さはライブであってもいささかも変わらない。
アダージョでは感傷などは一切なく、どっしりとした演奏だ。旋律線は明瞭で、各楽器の響きも輪郭がはっきりしている。
第3楽章はきびきびとした運動性と腰の据わった安定感を備えた演奏だ。メヌエットでは予想に反して流麗