クレンペラーの指揮で聴くマーラー の交響曲「大地の歌」

2023年1月以来の鑑賞。
バーンスタインのLP、ワルターのモノラル録音のCD、そしてこのクレンペラー盤が今でも印象に残る。
バーンスタイン盤は熱気にあふれ、ワルター盤はどこかに暖かみがあり、クレンペラー盤には厳しさがあるが、オーケストラも、歌手も指揮者も異なれば、聴いて抱く印象も違うのは当然だといえる。
この演奏におけるヴンダーリッヒは、声に張りがあり、伸びやかで鞭のようにしなるような、時には思い切りの良さを感じさせる歌唱が素晴らしい。ルードヴィヒについては、今更何も言うべきことはない。
奇数楽章をテノールが、偶数楽章をメゾソプラノが歌うその対比もよい