「京都国立博物館」の日記一覧

会員以外にも公開

京都国立博物館の「知恩寺展」を見てきました。

実家に帰省する途中、今回も京都で途中下車して、京都国立博物館(平成知新館)の特別展「百万遍知恩寺の名宝」(8/7~9/9)を見てきました。 「知恩寺」は、京都市左京区田中門前町(いわゆる百万遍)にある浄土宗の寺院で、「百万遍知恩寺」(ひゃくまんべんちおんじ)と呼ばれています。同じ京都市の東山区にある「知恩院」(ちおんいん)とは違うお寺です。 この「知恩寺」は、重要文化財6件を含む総計400件を…

会員以外にも公開

「池大雅展」(京都国立博物館)を見て来ました

4月10日、京都国立博物館の特別展「池大雅」(4/7~5/20)を見に行ってきました。 池大雅(1723年~1776年)は、与謝蕪村とともに「南画の大成者」とし有名で、人柄は『寡欲(かよく)で恬淡(てんたん)、きわめて謙虚だった。』と伝えられ、作風は『彼の人柄を象徴するかのような、清新で衒(てら)いのない明るさに満ちている。』と言われています。 確かに、今回の展覧会の作品を見ても、池大雅の絵…

会員以外にも公開

「安祥寺五智如来」を見て来ました

奈良・仏像ツアー(3/16~3/17)の帰路、京都駅で下車して、京都国立博物館で公開中の「安祥寺五智如来坐像5体」(重文)を見て来ました。 この安祥寺五智如来坐像は、安祥寺(京都市山科区)創建当初(848年)の制作と推定される仏像で、安祥寺の多宝塔に安置されていました。明治39年(1906年)に、多宝塔は焼失しましたが、この五智如来は、当時から京都国立博物館に寄託されていて、難を逃れたと言うこ…

会員以外にも公開

国宝展 仏像レビュー③

国宝展で夢だった仏像を間近で見て舞い上がっています。 何を長文書いているのかわかりません! ちょっと落ち着け自分。 ◯法隆寺「広目天立像」 この像を間近で見たいがためだけに、ぼくはここへやってきたと言っても過言ではありません。 法隆寺の金堂四天王像ほど、学者と参拝客との評価が分かれる像はありません。(あくまで個人的な認識) 片や世紀の傑作、片や平面的な怖い像。 ぼくも後者でした。 お寺では…

会員以外にも公開

国宝展 仏像レビュー②

京都国立博物館 第4期の仏像は、博物館で見ることの素晴らしさを再認識できました。 今回は京博ならではの照明効果が、大いに功を奏している仏像です。 ◯東寺「兜跋毘沙門天立像」 宝冠を被り地天と2体の鬼に支えられた、少しつり目のこの像は、日本における兜跋毘沙門天の原型とも言え、この像を基にした兜跋毘沙門天像が数多く造られています。 獅噛(ベルトのバックル)が龍の顔だけに、鎧全体に規則的に彫り重ねら…

会員以外にも公開

国宝展 仏像レビュー ①

京都国立博物館 「国宝展」第4期の仏像は、少ないながらも満足のいく内容でした。 気に入った仏像をピックアップしてみます。 ◯仁和寺「薬師如来坐像」 第3期から展示されている、仁和寺の「薬師如来坐像」。 平安中期の円派仏師の作です。 びっくりするくらい緻密な彫り込み。 これができるのは白檀の木ならではですね。 台座を含めても20数cmの小さな像にもかかわらず、頭光に七仏薬師、後屛に日光月光、…

会員以外にも公開

国宝展 仏像エリアのディスプレイ

一念発起して、京都国立博物館「国宝展」の第4期に滑り込みました。 最後まで行くのを躊躇していたのは、ぼくが興味があるのは仏像だけであり、国宝展は仏像以外がほとんどだからです。 せめてテーマごとに期間を分けてくれれば良かったのに。 国宝と名のつくものは、何でも見ておいた方が良い、という人もいるけれど、予備知識なしにどんなにいいものを見たところで、ぼくの場合は何の肥やしにもなりません。 そんな…