「芥川賞」の日記一覧

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週跡 2月26日 芥川賞

ホームでまた1人コロナ感染者。 外出からの感染のようで、施設内濃厚接触はないと、共用部規制はされないことに。 この時期、天候次第で外に出ないでいると、エクササイズ不足。 そこでパートナーとホーム館内ウオークを工夫して。 6階、7階それに8階建ての3棟あるので、30分から1時間程度のルート。 居室の扉や新聞受けなどに様々な装飾されてる方もおられ、眺め回るのも楽しめます。 第170回の芥川賞「東…

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排便のリアル

先日、「性を鬻ぐ・・・娼婦として」という日記を書いた。 「生まれ変わったら娼婦を経験してみたい。と願う彼女・・・。」 この彼女とは、第169回芥川賞を受賞した市川沙央さんのこと。作品「ハンチバック」 市川沙央さんは神奈川の大和市出身。このSNSにも大和市周辺の方も多くおられて、いつも知的な情報をいただく方は市川沙央さんのことだとネタバレしていた(*^_^*) この小説、作者が投影された主人公、井…

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矜持

人工知能が日常に溶け込み、生活は便利になり、未来は明るくなるのだろうか。 文章とは、ひとなり。はもう古く、コミュニケーションツールとしての意味しかもたなくなるのだろうか。 芥川賞受賞作品に一部AIで書かれていると受賞作家ご本人により、語られた。 率直に感じたことは、それってあり?である。賞レースである限り、フェアではない。しかも、受賞後に発言されたのもすっきりしない。 引…

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社交ダンス、生成AI(人口知能)を使った作品が芥川賞を受賞しました‼

今日まで良い天気で、明日からは寒くなりそうです。 血圧137、78。体温36.2。歩数計5885。体重48.6。 芥川賞を受賞した「東京都同情塔」は、九段理江さんがChatGPTなどの生成AIを利用して執筆したそうです。  九段さんは、「東京都同情塔」で生成AIを5%使用したそうです。 今後も創造性とともに、生成AIを活用すると言っているそうです。 これからは、文章など…

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「宇佐美りんの『かか』を一気に読んだ」

最初読みにくい小説だと思った。だが惹かれる。買った理由は、作者が宇佐美りんだからだ。『推し、燃ゆ』で芥川賞の。 『かか』は『推しー』とは全く文体が違う。だが、両者とも独特な観察眼と圧倒的な語彙力は共通している。 描かれているのは家族。一見家庭は崩壊しているように見えるが、濃密に繋がっている。 父親は浮気し家を出て行き、夫に捨てられた母親は精神を病み、時々しか登場しない祖母もまた…

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週跡 8月14日 芥川賞

高校野球が始まると、TVの前の時間が長くなる。 生まれた、育った、暮らしているところ、をついつい応援して。 パートナーの福井は姿を消したけど、宮城.岩手.神奈川は揃って勝ち残り。 上半期の芥川賞は市川沙央「ハンチバック」。 候補になった時から話題作。 チャットGPTみたいなAIにどんな情報をインプットしても、こういう作品は書けないのでは。 図書室から遠藤周作の「〝深い河”をさ…

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「芥川賞『ハンチバック』を一気に読む」

冒頭から目くらましを食らう。 <head> <title>『都内最大級のハプバに潜入したら港区女子と即ハメ3Pできた話(前編)』 </title> <div>渋谷駅から徒歩10分。<⁄div> <div>一輪のバラが傾く看板を目印にオレは欲望の城へと辿り着いた。<⁄div> ここに書かれた言葉の意味が全部分かる人は恐らく若い人だろう。尤も分からなくともこの言葉のシャワーには惹…

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「芥川賞を読んだ」

昨日仕事帰りにスーパーに寄った。セルフレジを済ませた後、雑誌コーナーに『文藝春秋』を見付けた。「芥川賞発表」とある。特別定価1300円。高い。またセルフレジに行った。 最近読む本がなくなり本屋に行く暇もなく、本棚にあった芥川賞作品『コンビニ人間』と『推し燃ゆ』(『新しい世界を見せてくれる芥川賞『推し、燃ゆ』https://smcb.jp/diaries/8542588)を読み返したりした。…

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週跡 2月20日 芥川賞あれこれ

2022年下半期芥川賞は受賞者二人。 選評と受賞者インタビューから読み始めて、後はボチボチ。 これまで最も印象に残っているのは、1969年下半期の清岡卓行「アカシアの大連」。 大連で親を亡くしており、今も書棚に。 大陸再訪は1978年8月の北京。 開港直後の成田で、1978年上半期芥川賞掲載誌を求めて。 受賞者二人が高橋(撥一郎「伸予」と 三千綱「九月の空」)だったことを記憶…

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読書実録(堀辰雄、芥川賞受賞作など)

今年に入ってから読んだもの。 井戸川射子「この世の喜びよ」(『群像』7月号) 佐藤厚志「荒地の家族」(『新潮』12月号) 堀辰雄作品集第1巻(「ルウベンスの偽画」「聖家族」等) 同 第2巻(「美しい村」「風立ちぬ」「かげろふの日記等) 同 第3巻(「晩夏」「菜穂子」「曠野」等) 玄田有史「黙っていても実質賃金は上がらない」(『世界』1月号) 濱口桂一郎「日本の賃金が上がらないの…

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週跡 8月22日 高校野球

高校野球で応援するチームは、生まれた.育った.住んだ.処から。 この夏は、生まれた仙台からの仙台育英が決勝まで勝ち進んで。 結果は、今日これからのお楽しみ。 今年の上半期芥川賞は、高瀬隼子の「おいしいごはんが食べられますように」。 職場での ボーイ.ミーツ.ガール 三角関係を、工夫した視点から描写していて楽しめました。 60年前の自分の職場ではどうだったっけ、と回想させられる面白さ…

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「悲しいくらいスケールの小さな話」芥川賞受賞作を読む

最近「芥川賞」受賞作を読む事に全く気持ちが動かなくなっていたが、このコロナ禍・・・、更に、故有って30過ぎの息子との父「子」生活を余儀なくされ、専業主夫となり、昼間の時間を持て余す事となり、久しぶりに読んでみた。高瀬隼子さんの「おいしいごはんが食べられますように」である。  小説は、同じ職場に務める男性一人と女性二人の奇妙な「三角関係」(別に一人の男性を取り合うとか、一人の男性が二股をかける…

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暖かくなって身体が楽に〜コンサートの案内を送付する

3月16日(水曜日)晴れ 朝の気温が1.2度、日中は18度になった。その気温差は恐らく全国の県都では一番ではないだろうか。朝の寒さに合わせて服を着ると、その後汗をかくことになる。 軽い服装でカーブスへ行くと、あらッ薄着だわね!と言われた。筋トレとウォークを真剣にやると身体が熱くなって来る。終わって下のスーパーで買い物をしているとき、この季節なのに汗を拭きながらの買い物となる。 我が家は、午前7…

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週跡 8月17日 パルスオキシメーター

コロナ変異デルタ株感染拡大が続き、なかなかピークアウトの兆しが見えません。 頼みの綱はワクチン接種でしょうが、もうしばらく成行きを見定めないと。 自宅療養者の病状チェックに使われているという、パルスオキシメーターを上の娘が届けてくれて。 測ってみたら、ふたりとも95から98とやや低め。 高齢者は1ポイントほど低く出るらしいとのことで、まあこんなところ。 芥川賞受賞作2篇を読んでみて、”何だか…

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「新しい世界を見せてくれる芥川賞『推し、燃ゆ』」

玄関前に出て朝頂いたアガパンサスを門扉の中に入れた。丁度扉を閉めた時だ、何とも言えない気高いような香りに気付いた。 百合だ。百合の群れが芳香を放っている。真っ暗な空に突き出すように咲く花達。昼間は気付かなかった。 新聞で激賞されていた芥川賞受賞作『推し、燃ゆ』を読んだ。 冒頭。 「推しが燃えた。ファンを殴ったらしい。まだ詳細は何ひとつわかっていない。何ひとつわかっていないにもかかわらず、…

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芥川賞受賞作、遠野遥「破局」を読んだ感想

趣味人俱楽部で何人かそれに触れていて、おしなべて低評価だったが、ようやく文藝春秋が借りられたので、どんなものだろうと期待半分に読んでみた。 読み終えての最初の感想を言えば、なんだかとりとめも無いような、簡単に読める小説だなということだった。 なんとなく、村上春樹のデビュー作の「風の歌を聞け」を思い出した。文芸雑誌の群像に掲載されたものをリアルタイムで読んだのだ。その時もなんとなく簡単に読めるなと…

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サカリのついた大学生(達)の生態に何の「文学」を感じれば良いのか?「破局」(芥川賞受賞作品)

人間は不完全な生き物である。不完全でも生きて行ける動物であり、不完全故に淘汰されることが無い動物である。それが人間性の源泉かも知れない。 小説の主人公にもそんな不完全な人間が描かれることが多いし、その不完全性に読者が共感することもある。しかし、私は、「破局」の主人公である「筋肉馬鹿の大学生」には何の共感も憶えない。恐らくその足りない部分が、(私としては)人間にはどうしてもあって欲しい…