お風呂に入る時、娘が脱衣所まで暖房してくれていた。浴槽の蓋も外してあり、かなり暖かい。 ヒートショックについて調べた。 「暖かい居室から、気温の低い脱衣所・浴室内に入ることで、血圧が上がります。その後、温かいお湯に入ることで更に血圧が上がり、しばらくお湯につかっていると下がります。 お湯から出るときは、水圧がかからなくなることで血圧が下がります。 また、入浴後の温まった体で、寒い脱衣…

「おっと、危ない！」 「気をつけてよ、鉄子さんが転んだら大変」 平らな床で躓いた。声を掛けてきたのは私より年上の同僚だ。 職場は認知症対応型グループホーム。昼間は9人の入居者に対して、3人の職員がいる。 症状が軽い状態で入居しても、時間と共に重くなって行くから、今は歩き出したら付き添わなければならない人が増えたし、それ以外にもいろいろ難題山積で、一気に大変になると思っていた。…

私は娘宅から帰り、○○公園に急いだ。ボランティアの活動開始は10時。直前に着いた。今日はバラの剪定と草取り。風は涼しいがやはり汗が流れる。園内には小さな子供達が続々と入って来る。 周りのお喋りを聞きながら私も貸与された剪定鋏でバラを剪定し、地面の草取りをする。 「柔らかい土ですねぇ。やっぱり花は土なんですね」 「そうだ、土だ」 近くにいた男性が答えた。いいなあ、この「話が通じる」…

「鍵がないのよ」 「必ずありますよ。自分が歩いた場所をもう一度辿ってみました？」 「みたみた、ないのよ。」 入口の鍵をなくしたと彼女は真剣に探しているが、同僚はゆったり構えている。 「雨が降ってましたよね。傘の中は?」 更衣室から大きな声が聞こえた。 「あったぁ！」 彼女は先日「後期高齢者」になったばかり。職場は昼間は3人の職員で、9人の認知症高齢者の世話をするグループ…

登録したのは何年か前 札幌へ移住して14年 母の介護を卒業し(特養でハッピーに暮らしてます)孫の世話も楽になったのでココを始めようかと思います 移住したときは56歳だったけど、70代に突入です💦 皆様よろしくお願いしますm(__)m

周りの70代が生き生き華やいで見える。よぉく観察し、質問する。 「どうしてそんなに元気なんですか？」 「休みの日でも朝ちゃんと化粧するのよ」 これは意外にも簡単ではない。朝起きて仕事も予定もない幸福感は格別で、大抵はテレビの前に陣取りリモコンを持つ。見ていなかったドキュメンタリーやドラマを見始めたらもう止まらない。あっという間にお昼近くになる。 「仕事があろうとなかろうと５時には起きるわ」 …

テニススクールで ラリーは一人２球ずつなのに、後ろに人が待っていても３球打つ サーブの練習も２球ずつなのに、必ず３球打つ。 下手な人とのラリーを露骨に嫌がる。 クラスが一つだけなので、この男性を避けられない。 休みだとラッキー！

こんなタイトルの本があったら、本好き60代シニアは迷う事なく買うだろう。 だが私は買わない。だって職場に見本がいる。私以外は70代、という職場で鍛えられている。 ホームの婆様が言った、 「○○さんの絵、凄いよ。私もあんな風に額に入れて、子供たちに見せる」 驚いた。私は爺様が塗り絵ならやると分かってから、本屋で何冊か塗り絵の本を買い、コビーして渡した。爺様は私と数歳しか違わないが、あと2年生…

ドアの上にある路線図を見上げた。首都圏だけでもこんなにあるのか。仕事している場合じゃないと、また思った。 辞めるなら今、ラクになった今。 高齢での転職がいかに難しいかを70代新人で学んだから、今から転職するのは考えた方がいいし、仕事から卒業したらボケが加速するのは目に見えているから続けた方がいいとは思う。それに拍車をかける自分自身の老化。しょっちゅうスマホを忘れるしなあとウダウダが止まらない…

「70代まで仕事を続けたいのでできるだけ若くみられたい」 　 新聞にあった食品メーカーのサプリメントCMのコピー 80歳直前までは働きなさいよという社会の下地作り の一環ですかね。

コロナは市内の学校や会社でクラスターが発生し、いよいよ包囲網が狭まって来た感がある。 テレビは繰り返す、 「65歳以上の高齢者は不要不急の外出を控え~ 」 それを聞く度に思う、 「65歳以上が高齢者?」 東名高速を走っていると、神奈川県に入った辺りで大きな横断幕に出くわす。 「70歳代を高齢者と呼ばない」 大和市だ。 この宣言をしたのは2018年。その四年前に「60歳代を高齢者と呼ばない」…

70代、男独りの生活ってどんなんですか？ 毎日が日曜日、自由な時間の連続「羨ましい」と思われる方がほとんどと思います。 でも現実はそうではありません。私は今73歳、いろんな工夫をしています。 あなたも必ず訪れる退職後の連続休日と老いや体の劣化。今から少し気にしてみませんか。 この先10日以上、なにも予定が無い日々を作らないことです。最低でも１週間に一度は予定を入れるようにしたいものです。…

昨日今日、近年経験のない初めての目まい。昨日は体を動かす毎に吐き気が伴いひどかった。 今日は少し良くなったが、まだ正常からはほど遠い。 数か月前は、これまた初めてのおう吐の連続に悩まされ、苦しんだ日が何度かあった。 今日から久し振りの10連休、道南方面のパワースポット大田原神社など数日を車中泊で探索予定していたが、この目まいでは運転が極めて危険なので断念した。 神様のお告げ『何かありそう…

後ろから足音が迫って来た時、私たちの後ろに付くとばかり思っていたら追い越して行った。 コーチ達だ。先日のジョギングクラブの日、膝を痛めて歩いていたコーチが僅か三日で走っている。しかも速い。 私は先輩にも先に行くように言った。 「ダメ。追い付いて行くのよ」 そう言って私の後ろに続く。時には先に行くが、すぐに止まり私を待っている。 私は今自分のペースで走る事しかできない。70代になったら、誰…

「体が重いよ」 コーチが私を追い越して行く時、そう言った。初めてだ。 市民の森の一周目は歩く事に決めている。途中で畑の向こうから仲間が二人歩いて来た。 「走るよ」 そう言って、コーチは私を先頭にする。 「今日の目標は「下を向かない」です」 「いやいや今日は下を見て。滑って転ばないように。」 雨で濡れた落ち葉は滑りやすい。 「顔は下を向かずに、目だけ地面を見るんですね。」 三周まで一緒…

ものは考えようだなぁ～と・・・ 最近よく　思います。 例えば大都会に憬れる人ばかりなら　 片田舎や農村は成り立ちません。 都会に出て行っても仕事がなきゃ～　 故郷へ戻ります。 職人として貧しいながらも　一生をかけて 打ち込む人もいます。 都会で富を得て　自由気ままに暮らす人もいます。 でも庶民は、経済的に豊かか、心理的に豊かか、 ほどほどに混ぜて生きるのが人生でしょう。 自…

誕生日を祝してくれる人が誰もいないので、一人寂しく子供らにもらったお酒と自分の手料理で、長かった人生を振り返り、残り少ないこの先に夢を託してみよう思う。 父が若く60歳のときに亡くなって、自分こそは健康に長寿に生きようと、その時に真剣に思った。 父はバブルが弾けた大混乱に巻き込まれ、多大な責任を追い込んで「心筋梗塞」であっと言う間に逝ってしまった、40年も前のことである。 このときに思った…