なんとなく思いついて、我が小学校の道を隔てて隣接している神社について調べました。 その頃と言うか、私が故郷を出るまで(三十路前)その神社は、神主さんのいない神社だったのと、樹木が立派に育ったためか鬱蒼とした陽の当たらない、昼間もちょっと行けそうにない神社でした。夜なんてとんでもない。 隣家の同級生のお姉さんから聞いた話では、●●参りの女人を見たという実話があるのですが、さてさて。 …
『古事記』では「夜麻登登母母曽毘売(やまととももそびめ)」と表記される。 日本書紀によると、初代神武天皇の後8代の天皇の事績は記録されていないので、欠史8代は架空の天皇とする説もある。 事績がないからと言って架空とするのも如何かと思う。それは、現在があるのは過去があってそれが続いてきた歴史があるからである。 第10代崇神天皇から事績の記録は始まる。 第7代孝霊天皇の次は孝元天皇となるが、…
サイカチは刃褐(さいかち) -サイカチの語源について- 『動物のフォークロア-「遠野物語」と動物』(遠野物語研究所 2002年)という本を読んでいて、いくつか興味深い記述に出会った。 そのなかのひとつが、「サイというのは刃物です。」(第2講 日本人の動物観-その構図と民俗 野本寛一)というくだりだった。では「カチ」とは何か。『岩波古語辞典』を引いたら「濃い紺色」とあった。サイカチは「濃…
因幡のワニはサメなのか 稲作の伝播からワニを考える 前編 ワニがワニではいけないか さきに「因幡の兎は白いのか」について調べていたときに、途中からワニのことが気になりだしていた。というのも、いくつかのテキストや文献で素兎のことを調べていくと、その話に登場するワニというのはサメのことだと説明しているものが多いからだ。どうしてワニがワニであってはいけないのか。『古事記』以外に『日本書紀』…