◆健全だっていいじゃないか！ 昨日（24日・日）の午後にTOKYO MX2で放映されたのを、リアルタイム視聴。ラブコメとかメロドラマなんていうジャンルは見るのも恥ずかしいと当時三十代半ばの自分は思っていたので、実はこれが初見なのだが、今はかつての偏見や先入観の方が恥ずかしいことだったと思っている（笑）。メグ・ライアンの主演作なんて……などというつまらぬかっこつけで世界を狭める方がくだらないこと…

◆圧倒的野獣性が美女を姫にする 17日（日）の午後にTOKYO MX2で放映された際の録画を、昨晩（19日・火）消化。実はこれ、長年にわたり見そこねているアン・リー監督の「ハルク」（2003）をやるものと勘違いして録画してしまったものだ。視はじめたらばあちこちに見覚えがあったので、このルイ・レテリエ監督版を視るのは二度目らしいのだが、おそらく日本語では初見だと思う。 人気のアベンジャー、力推し…

◆聖なる悪女、復讐の味 昨年10月下旬にTOKYO MX2で放映された際の録画を、昨日（17日・日）午後に消化。初見。 幼児誘拐殺人の罪をかぶって監獄入りの女、人当たりの良い美女模範囚の仮面の裏で狡知の限りを尽くし、自分をハメた真犯人への復讐を十数年にわたり虎視眈々と準備して出所するのだが……その報復の企みの顛末を描く異色サスペンス。 およそこの世にあふれる小説、コミック、ドラマ、映画の類の多…

◆運命のカエルの子の遺産 3日（日）の午後にTOKYO MX2で放映された際の録画を、昨日（16日・土）午後に消化。初見。 天安門事件に巻き込まれ、両親を亡くした経験を持つLAの中国系美術学生が、麻薬組織とFBI・警察の抗争に巻き込まれて奮戦する捜査アクション編。 まことに安手、脚本は稚拙で杜撰、出て来る役者のほとんどがヘタクソで、特に女優がひどい。それは主演したブルース・リーの遺児ブランドン…

◆白鳥姫の抑圧された不幸 10日（日）の晩にTOKYO MX2で放映されたのを、リアルタイム視聴。初見。 NYの若手女性バレエ・ダンサーが念願の「白鳥の湖」公演の主役を獲得するも、期待の重さと表現力の限界、周囲との軋轢・愛憎に追い詰められていくさまを描くエクストリーム芸能サイコ・スリラー。 本作のテーマであるバレエはもちろん、およそ「おどり」というものは本質においてセンシュアルなものだと自分も…

◆旅が住処の空飛ぶ首切り職人はデキる寅さん？ 先月9日（日）の午後にTOKYO MX2で放映された際の録画を、昨日（2日・土）午後に試聴。初見。 家族を持たず、住まいも定めず、人事縮小をはかる顧客企業のために全米をひたすらに飛び回るリストラ代行専門会社のカリスマ・コンサルタントの「空中に」（原題）て過ごす人生を描くヒューマン・コメディ。 それにしても、スゴい商売があったもんで、要は資本家のため…

◆熱すぎる舞台の残り香 先月2日（日）の午後にTOKYO MX2で放映された際の録画を、昨日（14日・月祝）午後に試聴。初見、原作の戯曲は未読、舞台も未見。 ある病原体が起こした世界的パンデミックにより、太陽の下に出られない吸血鬼のような上層文明階級と、貧しく前時代的な環境に取り残された下層階級とに人類社会が分裂、隔離されてしまった近未来、日本のどこかの「境界」の周辺で悩みもがく若者たちの姿を…

◆彼らも、時代も若かった 18日（日）の晩にTOKYO MX2で放映されたのをリアルタイム試聴。初見。 ペリーの黒船来航より十年（1863年）、列強に開国を強いられ浸食されるかの国の現状を憂い、討幕攘夷にうかされていた長州の青年藩士たち、後の「長州五傑」が藩命を受け、西洋の軍事・工学のエッセンスをパクるべくロンドンへ密航留学する経緯を描いた「維新の青春」ドラマ。 戦国と並んで、幕末・維新ほど日…

◆dスポーツに、恋に燃えろ！ 4日（日）の午後にTOKYO MX2で放映された際の録画を、昨日（11日・日）の夕方に観賞。初見。 1950年代の終わり、フランス北部の田舎育ち、街で「秘書」になることに憧れるドジっ娘が、素質を見込まれ、コーチ役となった雇い主の保険代理店長との二人三脚でスピード・タイピング選手権の制覇を目指すサクセス&ラブストーリー。 まずはアールデコというかモダニズムというか、…

◆境界の男たちの禁じられた遊び 先週日曜（28日）の午後にTOKYO MX2で放映された際の録画を、昨晩（31日・水）消化。初見。 板門店、Joint Security Areaの境界線北側に韓国兵が侵入して人民軍将校や警備兵と拳銃を撃ち合い、2名の死者を出す事案が発生。中立スイス軍から派遣された女性士官が、悲劇的な事件の真相に迫るミリタリー・ヒューマン・ミステリー・ドラマ。 かたや米朝・南北…

先月16日（日）の午後にTOKYO MX2で放映された際の録画を、一昨日（6日・土）の午後に消化。初見、本作はリメイクなのだが、オリジナルのスペイン映画も未見。 NYの若き出版王で希代のプレイボーイが女関係で大しくじりし、一転して人生暗転、不条理な運命に翻弄される奇想の心理サスペンス・ドラマ。 ははー、シュールだわ。見終えて「そういうことだったのか」という。序盤から、長年の映画ファンにはたまらぬ…

昨晩（11日・土）、TOKYO MX2で放映されたのをほぼリアルタイムで視聴。初見。原作舞台（井上ひさしの戯曲）も未見、未読。 原爆投下から3年目の夏の広島、被爆生存者である若き女性図書館職員の住まいにはあの時に死んだはずの父が待っていて、前向きに生きろと娘をけしかけるという奇想のヒューマンドラマ。 とても端正に、舞台劇的に作られている分だけ、ほとんどふたり芝居でおし通してしまう宮沢りえと原田芳…

日曜（15日）の晩にTOKYO MX2で放映された際の録画を昨晩（17日・火）消化。初見、原作（画像3の絵本）も未読。 次元の壁を超えて来るジャングル冒険ボードゲーム「ジュマンジ」に捕らわれた今と26年前の子供たちが起こす騒動と冒険を描くパニック冒険ファンタジー。 ちょっとテンポ音痴な感じだなあ。自分は、ハジけなかった。続編や、つい最近にはリブートも作られていることだし、よほど大人気のようだけど…

先月下旬にTOKYO MX2で放映された際に録画したのを、昨日（8日・日）の午後に消化。初見。1作目（1995）は公開時に劇場で観賞、2作目（1996）は先月同じ局で放映された際に視聴した　https://smcb.jp/diaries/7715651　ので、これで平成ガメラ三部作をコンプリートできた。 レギオンの襲来から3年後、いかなる理由か、地球上ではなおもギャオスが続々発生、日本ではさらに…

先週日曜日（24日）の午後、TOKYO MX2で放映された際の録画を昨晩（6月30日・土）消化。初見。 不景気下のマサチューセッツ州ローウェル出身、アイリッシュ系の人気プロボクサーだったミッキー・ウォードが2000年代初頭に晩成の頭角を現すまでの苦労人っぷりを、複雑すぎる家庭環境などと合わせて描く実録ボクシングもの。 ミッキー自身は実直なナイスガイなのに、トレーナーがクラック中毒の異母兄（元は名…

日曜（17日）の晩にTOKYO MX2で放映された際の録画を昨夜（18日・月）消化。初見。前作「大怪獣空中決戦」は公開時に劇場で観た。 隕石となって北海道に降下した群体宇宙怪生物と守護神（？）ガメラの対決を描く平成ガメラ三部作の二作目。 怪獣、戦車、ミサイル、ヒコーキ、拳銃、ミニチュア、美少女と大好きなものが全部詰まった「男児の宝箱」で、これに抵抗するのはちょっと難しいなぁ（苦笑）。しかし、ドラ…

一昨年の11月にTOKYO MX2で放映された際の録画データをHDから発掘し、昨晩（13日・水）ようやく観賞。初見。 1944年、フランコ政権独裁下のスペイン山奥の砦で、苛烈な対レジスタンス戦の現実と、奇怪な幻界の魔的な牧神が課す試練に翻弄される薄幸な少女の運命を描くダーク・ファンタジー。 すっかり乗り遅れているギレルモ・デル・トロ作品も、「シェイプ・オブ・ウォーター」　https://smcb…

昨日（10日・日）午後にTOKYO MX2で放映された際に録画したのを、晩に視聴。初見。1994年版「ストリートファイター」は以前視た（あれも怪昨だったなｗ）。 太極拳の師匠でもある父親をバンコクを支配する悪の組織に拉致された香港の資産家令嬢・春麗が、父を救出せんと異郷で自立し奮闘するが……カプコン製ゲームのキャラの名前をちょっと借りた格闘アクション。 二か国語放送の吹替え版を視たのだが、バイソ…

先月27日（日）にTOKYO MX2で放映された際の録画を昨晩（2日・土）消化。初見。 香港に巣くう麻薬組織に長年にわたって潜入し、ボスの信頼を得て後継者にまで指名された捜査官が抱く葛藤を描くハードボイルド犯罪サスペンス・ドラマ。モダン香港ノワール。 「インファナル・アフェア」（2002）では警察に潜り込んでいたアンディ・ラウが、5年経ったらボスの役かいな（苦笑）と薄笑いで視ていたら、描写の厳し…

昨夜（13日・日）、TOKYO MX2で放映されたのをリアルタイム観賞。初見。 古美術品ハンターの冒険野郎ジャックが、砂漠に隠された古代秘宝の争奪戦に巻き込まれ、女性科学者と大冒険の伝奇アクション。劇場映画ではなく、TVミニ・シリーズ3連作の1本目、であるらしい。 いっそ清々しいまでに臆面もない「レイダース 失われた聖櫃」のパチモンなのだが、主演のアイヴァン・セルゲイ（ロシア人のファースト・ネー…