さんが書いた連載ニュースの日記一覧

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「桜が綺麗だ」

桜がまだまだ綺麗だ。今年は開花は早かったが、咲いてから気温が下がる日があったせいか、長く咲いている。 私は赤信号で停まっている間、公園で遊ぶ子供達を眺めた。桜と子供、絵になる。 小学生らしい男の子が一人で真剣にバットを振っている。その隣では大人がボールを投げ、子供がそれを打っている。こちらも真剣だ。 遠くの方では暢気に走り回る子供もいる。 桜の下を走っている男性、杖を突いた爺様もいる。 …

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「2分しかないのに」

コインランドリーに行くと、消毒薬が備えてあったので、先ず洗濯機の内部を消毒してから毛布を入れた。 私以外には女性が一人いるだけで、洗濯機も乾燥機も殆ど動いていない。一瞬ここも危ないのだろうかと思った。 店の前の道を渡れば、桜で有名な公園だ。散り始めたとはいえ、まだまだ十分桜は美しい。 花見をしている人は殆どいない。桜並木で有名な川には毎年沢山の露店が並ぶのに、今年は全く出ていなかったが、神…

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「女のピンチ」

昨日東京新聞に川崎市の保育園が、二園閉園に追い込まれたとあった。理由が気になった。 職員が大量に辞めたことが原因と書かれている。 やっぱり来たかと思った。誰だって、自分が原因で赤ちゃんや幼児にコロナウィルスを感染させたくない。 こんなことを書くとお𠮟りの言葉が来ると覚悟して書くが、私だって辞めたい! もし、私がコロナウィルスを運んだらという不安にずっと晒され続けている。 もちろん大多数…

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「眠れなくなった」

林立する高層ビルを上から撮っていく。突然背景に街並みや公園が見下ろせる高層階の一室で、ピアノに向かう知的な雰囲気の男性。 「僕の頭の中は日本美術でいっぱい」 「偉大な絵師達のかけらに触れながら暮らしているんだ。」 次々と私の知らない日本画が映し出されて行く。 「風と雨に晒されているはずの鶴がそんな状況を全く無視しているようだ。日々嵐に立ち向かって前に進むニューヨークや東京の人々を思わせる」…

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「雪が降ろうが槍が降ろうが」

温度差は10度までなら当たり前で、20度もありそうな日々が続く。明日は関東に雪が降るという。 千葉県では停めている自転車が倒れてしまう強風が吹く事がある。生まれは雪国なので、雪はなんともないが、風には慣れない。 一輪だけ咲いた椿『花見笠』を守らなければ。リビングに入れた。 蕾を数えた。28ある。高さ6.70センチの細い木にびっしり。 頭頂部の5枚に赤一色の部分があり、あとは毛筆でわざとか…

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「ここからキレイよ」

公園口が塞がっている。新型コロナウィルスと関係あるのだろうか。 美術館のチケット売り場を見る。休館、休館。やっているのは芸大だけ。老夫婦が一組窓口にいて、何か聞いている。 公園口の改札口は新しくなっていて、動物園に向かって真っ直ぐ広場が見渡せる。これはこれで広々していい。 西洋美術館はチケットなしで前庭には入れるのに、門が閉じていてロダンにも会えない。 広場に出ると、満開の桜はまだ全く散…

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「山はいい」

登山道なのに、大きな石がゴロゴロしている。「頑張れ大腿四頭筋」を久しぶりに思い浮かべる。 どうしても石に目が行く。筑波山は火山ではない。溶岩が固まったものと違い、重く堅い感じだ。 去年も登っているのに、全く違う感じがするのは当然で、違うコースを登っている。 筑波山には麓に筑波山神社がある。境内の後ろ側にロープウェイがあり、去年はそこから上りをロープウェイで、下りを歩きで降りた。 自信がな…

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「千葉も咲いた」

どこか見た事のある後ろ姿だ。間違いない。ジョギングクラブの顔、80代の男性だ。 急に話し掛けたら危険だ。追い越してかなり先にバイクを停めた。 「お早うございます。今、市民の森の帰りなんです。久しぶりに走って来ました。」 自転車の籠に、白いプランターを二個載せている。何を植えるのだろう。 「それは、よかった。」 何時もの笑顔だ。 公民館の休館は月末まで延びているし、シニアの集まりは禁止…

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「私ここにいていいの?」

夕方、部屋に入った同僚に、真剣な顔で語りかけて来るマリ子さん。 「私、ここにいていいの?何もしないでいいの?」 私はちょうど近くにいた。 「いいんですよ。ここが一番安全なんです。」 同僚は新型コロナウィルスの対策を、普通の人に言うように丁寧に説明している。 たとえ、30分後に忘れてしまうとしても、当座の不安を取り除いてやる。それが介護職員の仕事。 マリ子さんはテレビが好きで、その時も部…

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「弥生3月に」

ホームの二階から外を眺めた。遠くに見える河津桜の辺りに白い湯気が立ち上っている。そこだけに朝日が当たっているのだ。 桜は既に盛りを過ぎ、ピンク色は色褪せ緑色が混じる。 久しぶりの早番で起きるのが遅くなり、慌て気味に家を出た。 小学校の脇の小径は7時からスクールゾーンだから、早番の時にしか通れない。今は学校は休みだから心配いらない。 数十メートル行くと、左手にペット霊園に通じる植栽がある…

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「卒業式やったんですね」

「ハッピバースディトゥーユー🎶」 見ると一クラス分程の中学生が歌っている。手には皆一本ずつ花を持っている。もしかして! 門を見た。「第⚪回卒業証書授与式」!やったんだ! 一度は通り過ぎたが、ユーターンした。門から出て来たお母さんらしき二人連れに声を掛けた。 「すみません。おめでとうございます。卒業式やったんですね。」 「はい!やりました。」 「在校生はいましたか?」 「卒業生と保護者は…

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「子供の時間」

私は半袖のまま外に出た。近くの大きな公園に向かう。 「凄い!」 「こんなの見たことない」 娘も驚いている。 孫はベビーカーから下ろすと、走り出す。小学生の男の子が全速力で走っている。 変わった形をした滑り台には子供達が大勢載っている。どこから見ても小学生には見えない大きな男の子もいる。 砂場には幼児が何人も砂を掘っている。子供より楽しそうなのは若いパパだ。水を汲んで来ている。在宅ワークは…

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「爺様の時間」

まただ。今度は杖を突いている。視界に4人も爺様がいる。 休みで特に予定のない一日。朝から小雨が降っていたが、運動スタイルに着替えてはいた。 ところが妙に眠くて、ソファーに横になった。目覚めてからも、庭を眺めてはえへらえへらし、リモコンはなかなか「OFF」を押せなかった。 お昼ご飯を食べ、いくら何でも限界だと腰を上げた。4時近かった。 外を歩いているのは爺様ばかり。私と似たような一日を過ご…

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「疲弊」

このとんがった芽は何だろう。オダマキだろうか。 花壇をよく見たら、もう一鉢ある。そうだ!去年買ったムサシアブミだ。 何処だったかは忘れたが、出掛けた折に見つけ、迷わず買った。これが売られているのを、見た事がなかった。 あっ、筑波山の麓だ。上りはケーブルで上り、下りは楽だろうと歩いた。甘かった。何処まて行っても急登が続いた。 下りきった所に小さな売店があり、爺様が一人で店番をしていた。店先…

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「日本人ポッチャリ化計画」

葛飾で開かれる明日のマラソン大会は早々中止の連絡が入っていた。天下の「東京マラソン」が一般参加中止になった時点で半ば諦めてはいたが、その前から全然走っていない。 ジョギングクラブは二週間中止だし、公民館も図書館も休み。電車にも乗りたくない。 せめて家で美味しい物を食べたい。 今まで牛肉は食べないようにしてきたが、偶々高級なのが冷凍庫に眠っている。息子に勝手に焼いて食べてもらっていたが、食べて…

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「こんな日記も書きたくなる」

最近また雨戸を開けるのが、待ち遠しくなった。目覚めると真っ先に思い浮かぶ花がある。 ピンク一色の「桃太郎」は二鉢あるのだが、こちらは気掛かりで仕方ない。 一鉢は木全体に蕾を付けてくれて、次々咲き出したのだが、花片に茶色い斑紋が出てしまう花がある。 調べたら立派な病気で、花は落とさないで摘み取らなければならない。菌は土に落ちても生きている。 まだ2輪しか咲いていない鉢は無事だが、蕾の数は少…

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「誰もトイレットペーパーに振り向きもしない」

店内に入った。えっ?!まさか!トイレットペーパーの山だ。間違いない。 誰一人トイレットペーパーを買っていない。店に入って来て驚きの声も上げない。 私も素知らぬ風に一度は通り過ぎる。広い店内、いやもうここは街と言っていいほど広い、千葉市のイオンを歩いた。 どの店舗も閑散としている。私は買おうと思っていたものを100円ショップで買った後、友人に写真付きでラインした。直ぐに買って欲しいと来たので…

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「小学生がいる」

真冬並の寒さが舞い戻り、午後には雨が降るというので、上も下も完全防寒スタイルでバイクに乗った。 畑を過ぎて駅に近い新興住宅地の信号で停まった。住宅の傍を小学生の男の子が走っている。兄弟だろうか、お兄ちゃんが弟を先導している感じで、かなりのスピードだ。 そういえば昨日の夕方、ボールを壁に当てている音がした。見ると隣の小学生だ。 両親とも働いている。お母さんが帰って来てから、外に出たのだろう。…

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「これで平日」

向こうの通りを、小学生が二人元気よく走って行った。子供は走る生き物だ。ん?そうか学校は休みだ。 友人と近くの河津桜を見に行った。 すぐ傍に「道の駅八千代」があるから、そこに車を停めよう。ところが駐車場は混んでいて、建物から離れた場所に停めた。 橋を潜ると見事な桜並木が目に入ってきた。いつの間にこんなになっていたのだろう。 そこを多過ぎもせず少なすぎもしない人達が歩いている。同じ千葉県で…

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「植物はブレない」

花芽だ。ずっと諦めていた。 例年より大きくなった葉は、花も期待させたが、何時まで経っても花芽が出来なかった。 ハイポネックスがよくなかったのだ。栄養は葉に行き、花芽が育たない。 花は種を作る。種は次世代を作っていく。栄養たっぷりでは、真剣に種を作ろうとしない。より過酷な環境の中でこそ、自らは滅んでも次世代を残そうと必死になる。 寒さに当てまいと冬が来る前にリビングに入れ、栄養を与えた君子…