さんが書いた連載妄想爺やの春夏秋冬5の日記一覧

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手のひらに雪を咲かせてゆく児童 初雪はいつなのか

例年、巷で大掃除がなされる頃、初雪が降ることが多い 職場、学校、家庭で、とり行われる大掃除 昨今のコロナ禍から、消毒作業も行う現場もあると思う 小学生の時、バケツの冷たい水に手を入れて、雑巾をつけて絞り、広い体育館の床拭きをしたのを覚えている なにしろ湯沸かし器などない世ならではの苦行の体験であった その母校も創立100年をゆうに越えた しかし、校舎も体育館も建て替えられて、僕が在校…

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地元産の冬の野菜、果物に舌鼓うつアンテナショップ

地元産の野菜、果物を使った料理にほっこり舌鼓を打ちたい 地産地消を推進するアンテナショップがある 道の駅のように、店内において地元産の農産物、鶏肉、豚肉を販売しているのだ また、それらを食材とした料理を提供する食堂まである スーパーなどでよく見る試食販売のように、実際に食べてもらい、地元の野菜、果物の美味しさを知ってもらう為の販売促進をしているのだと思う 地元で生産、消費をすれば、他府…

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地元の野菜、鶏肉、豚肉の寄せ鍋 冬に暖かな舌鼓

寒くなる昨今、街なかの飲食店に鍋のメニューを知らせるサンプルや写真の掲示が増えている 冬の暖かメニューといえば、鍋だろう 鍋には地方、家庭なりの多様な具材、出汁があり、オリジナルメニューも数多にあるように思う 昨今、近所の飲食街にある鰻の蒲焼きが人気の店の店先に飛鳥鍋膳なるメニューを紹介する掲示板に出くわした 見るからに、具材の野菜、鶏肉、豚肉を地元産にこだわる寄せ鍋である 奈良県産の…

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さびれる昔ながらの質屋 盛況な買取商店

年末になると、餅代を稼がないとなどと言ったりする 年末年始に控える家庭の行事や人との付き合いにかかるお金を確保しようと言うことだ 近所に、昔ながらの質屋がある ひと目をはばかるような、目立たない佇まいの店である 多分、店の暖簾をくぐり、お金を借りる姿を人に見られたくない客に配慮した店構えなのだろう 僕は、生まれてこの方、質屋を利用したことはない その理由として、僕が二十代の頃から、サ…

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床の間にルンバくるくる年の暮れ 大掃除

スーパーの売場に鏡餅が並び始めている 特大、大、中、小、極小といった大きさのものが品揃えされている 一方、昔ながらの大小2つの餅を重ねた鏡餅などは見かけなくなった どの鏡餅も、プラスティック製の鏡餅である 中にはサイズに応じた数の丸餅が入った今風の鏡餅である 昔は、鏡開きの日まで飾られた大きな餅にひびが入り、青黴が生えたりもしていた それを包丁で削り、食べられる大きさに切り分けるのだ…

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モンブランとカレーのパンを食べた今日のおやつ

寒い日はおうちご飯に限る 特に、雨が降り、風の吹く気温の低い日はそうする 最寄りの電車の駅チカには、10軒ほどの手作りパンの店がある 古くからの店もあれば、最近オープンした今風のお洒落な店もある 食パンの品揃えが多い店、菓子パンがメインの店、自然酵母、無添加がウリの店など、それぞれの店に主力商品の棲み分けがある 僕が利用するのは、そのうちの3軒だ 今日、僕が買った店は、比較的前からあ…

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冬場に行列ができる観光地の女子トイレ

外出時、女性が気の毒に思えるのは、トイレ事情である 人で賑わう観光地、繁華街、トイレに並ぶ女性らの行列をよくよく見かける 今後冬場になり、ますますそういう場面が発生するであろう 一方、男性のトイレに行列ができることは少なく、できたとしても女性らのように長時間待たされることはない そういうこともあってか、昨今、カフェによっては、トイレの設置の仕方を変えている 僕がなるほどと思うカフェが…

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あの あのばかり言う言葉はじめの幼子

まさにボキャブラリーが乏しい、無いに近い言葉遣いだ あのあのを連発しがちだ 近所に一歳ぐらいの女児がいる 彼女の言うあのあのは、一体何のことだろうと、周りの者が悩まされる だが、あのあのという言葉を覚えたとも言える 幼子の脳には、先ず名詞から刻み込まれるのだろう そして、動詞、形容詞を覚え始めるのであろう あのあのは名詞なのだと思う 文法を理解するのは難しいのではないか …

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オミクロン人に街にも雨あられ コロナ禍の冬近し

まさに、イタチごっこのようだ アルファ株が失せたと思えば、デルタ株、そしてオミクロン株が現れる 人類が張り巡らした網の目を、すり抜ける七変化のコロナウイルスだ 拙句一句 オミクロン 人に街にも 雨あられ ウイルスは生物ではないとされる しかし、コロナウイルスの変種ぶりは、まさに生物の進化をみるようだ 地球の誕生後、その環境に応じて、進化し続けてきた生物の有り様は、このようなものだっ…

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冬の受験シーズンにも聴いていたラジオの深夜放送

学生時代、テレビよりラジオの深夜放送に熱中していた 小さなトランジスタラジオを受験勉強にいそしむ机の上や、寝る時、ベッドの枕元に置いて聴いていたのが懐かしい リスナーからのハガキによるリケエスト番組が全盛の頃だった 現在の瞬時に投稿数が集計されるネットツールとは異なり、一週間後に発表されるハガキの集計結果が楽しみであったのを覚えている 関西のローカル番組であるヤングタウン、そして東京発の…

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無人店舗が増えている昨今

昨今、話題になっていることに、ある企業の冷凍餃子の無人販売の店舗がある たまに見かける農地に設えられた、農産物直売所に似ている それは、近くの畑で採れた野菜などを置いていて、それを欲しい人は、代金を所定の箱の中に入れて持ち帰るというあの無人の青空販売所だ いわゆる性善説に基づく販売方法である さすがに、何もかもをそのように販売できない 一方、昨今、巷に姿を見せ始めた無人店舗は、まさに色…

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愛犬と仲睦まじきストーブや 幸せなひととき

犬と人間は原始時代から共生しているようだ 人間とは違い多数の種がある犬 されど、どの種も人になつく まさに、家族のように 子供の頃、柴犬と過ごした日々はいい想い出だ よく走る犬種であり、いっしょに走った散歩が楽しかった 舌を出しながらハアハアと口を開けていた顔が今でも想い出される 今でも、町なかで散歩されている柴犬に出会うと、愛犬マリを見るような気持ちになってしまう 現在、マンシ…

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海鮮丼で一番好きな具材は何か ほっこり舌鼓をうつ冬

寿司職人の拵える海鮮丼が美味しい 脂、旨味がのった冬の海の幸は、最高だ 鮪、トロ、本鯛、鮃、鰤、はまち、烏賊、あわび、雲丹、いくら、牡蠣、甘海老などなど もちろん、ご飯は寿司のしゃりである 丼をはみ出しそうな海の幸を、箸でひとつひとつ小皿にのせて、酒の肴にたのしむ 月並みではあるが、僕は鮪が一番好きな具材である 特に大間産は美味いねぇ〜 まさに、相場の代物 必ずしも、グラム当たり…

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木枯しに元気自慢の老人会 高齢者にはつらい寒さ到来

そろそろ、木枯し一号が吹く頃だ 天気図が西高東低の気圧配置になり、前線と前線の間が狭くなれば、冷たい、強い風が吹く 拙句一句 木枯しに 元気自慢の 老人会 老人会の高齢者らが、地域の公園の掃除をするのが、年末恒例である 木枯しの吹く寒い日もある 落葉が木枯しに飛ばされて、掃き掃除も大変そうだ そろそろ僕も、老人会から声がかかるような歳になっている 元気に公園を掃除する老人会の…

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病床に故郷の鹿のフォトメール 師走の風物詩 鹿寄せ

12月に入り、奈良公園では恒例の鹿寄せが始まっている 広い芝の原である飛火野という地で、毎朝、行なわれる 冬の風物詩である 奈良鹿愛護会の者が、管楽器であるホルンを吹くと、まもなく、奈良公園のあちこちから、数十頭の鹿が我先にと、飛火野に駆けてくる 集まり、程なくして、職員らが鹿の大好物であるどんぐりを撒いて与えるのだ それを観に、観光客らが集まる行事である 拙句一句 病床に 故郷の…

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クリックベイト 釣り見出しで騙し続ける偽りの冬の句

見出しに釣られて開くと、内容が違うクリックベイトは閲覧数を増やす姑息な手だ 昨今、ネット上で問題視されている 言ってみれば、ある意味でフェイクニュースに似ている このクリックベイトは、見出しがフェイクであって、載せられている投稿内容は違うことについての記事を述べているようだ 見出しのフェイク、さらに見出しと内容のミスマッチという二重のフェイクと言える 最近だと、お笑い芸人である陣内…

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供えたる花の四季かな月命日 冬の花は何か

四季折々の花で拵える生花 先日、生花のネット販売、オンライン教室があるのを知った 月々の会費を払うと、花が宅配されてきて、その花を活ける生花の先生のオンライン映像や動画も配信されるシステムだ 何か、楽しそうで、出来そうな生花の習い事にみえる 若い頃は花になど興味はなかった しかし、還暦を過ぎて、花を愛でる気持ちが生まれているのを感じる 拙句一句 供えたる 花の四季かな 月命日 よ…

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御乱心殿中でござる湯豆腐や やけくそ破れかぶれ

まさに、やけくそ、破れかぶれだ 見境もなく、数撃ちゃ当たるの様相だ 御乱心の浅野内匠頭だ 年末恒例の演目である赤穂浪士 さすがに、昭和の頃ほど、テレビで映画やドラマが放映されなくなったような気がする 拙句一句 御乱心 殿中でござる 湯豆腐や 最近、NHKの箸の使い方なるテキストを買い、今更ならに箸の持ち方から手直ししている 箸を使うのが苦手であるから、心機一転、学び直しているのだ…

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風除けのなき人の世やオミクロン 新変異種株のコロナ

デルタ株に続き、オミクロンなる新変異種株のコロナウイルスが、南アフリカ諸国から発生 猛威を奮った第5波のデルタ株の倍の感染力がある可能性が危惧されている またかと感じる 拙句一句 風除けの なき人の世や オミクロン ヨーロッパ諸国だけでなく、香港にも感染者が確認されている 日本の間近にまで、感染が始まっている 本日、岸田総理が全世界からの外国人の新規の入国停止を発表した まだ、そ…

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ギャンブルの神とされている地元の道祖神

江戸時代あたりからある道祖神だ 本来、道祖神とは旅人の安全を護る神であると思う それが、無病息災、開運と御利益が広がったようだ さらに現代に至っては、ギャンブルの神としての顔まで増えている 人が一度に、二、三人位しか入れない小さな境内の神社だ 場所も、商店や住居が並ぶ細い道の向かいにあり、見つけにくい されど、時節により、それなりに人が参るように思う そもそも、ギャンブルの神として…