梅花8態(大宮公園)

枝垂れ梅

枝垂梅しだれ比べて地にとどく (角川 照子)

枝垂れ桜を筆頭に枝垂れ柳、枝垂れ紅葉そして枝垂れ梅などなど枝垂れる木々がある。
その中で梅の枝垂れを知ったのは大分後になってからだ。知ったのは湯島天神だった。
最初、目にしたときは桜が咲いている!と同行の友人に言うと、友人曰く「バカ、ウメだよ。枝垂れ梅!シ・ダ・レ・ウ・メ」
なぜ枝垂れるのか?
枝垂れない普通の梅の木の幹の年輪はほぼ同心円状に並ぶけれど、枝は同心円状にならず年輪の幅が上半分は広く、下半分が狭くなっているそうだ。上半分が発達して枝を引っ張り上げる力が働き枝垂れない。枝垂れるのは上下の幅に差がないので枝垂れるのだとか。
小野道風は柳に飛びつく蛙を見て己が努力の足りなさを知ったという逸話。
この枝垂れ梅の時季「啓蟄」— 蛙も眠気眼をこすって飛びつくか。

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