西光寺(小川町)のカタクリと桜を訪れて

若い枝垂桜

見るほどに枝垂桜の老いて艶(深見けん二)

もう15年ほど前になるだろうか、秩父のお寺を訪れた時だった。今はそのお寺の名は忘れてしまったが数日前の大風で枝垂桜の太い幹が折れてしまっていた。いかにも古そうな桜だった。ちょうどそこへご住職の奥様らしい初老の女性が来られた。訊いてみると「この間の大風で折れてしまいましてね」樹齢はどのくらいだったのかと訊くと「まだ若いんですよ。
200歳くらいでした。若いのに残念なことをしました」
枝垂桜の平均寿命は300年という。中には福島の三春滝桜のように1000年を超えているという。奈良の又兵衛桜は300年以上。若いときの桜と同じように鮮やかに花を付けている。
ここ西光寺の枝垂桜が何歳なのか。もしかしたらわが歳と同じくらいか。)

コメント