夢をかなえる人よりも　夢を追ってるあなたが好きと
そっと笑ってついてくる　
春の始まり教えるようなお前の好きなその花は
かたくり　かたくり　かたくりの花
　　　（作詞 喜多條忠 作曲平尾昌晃）

私の好きな歌手の一人に北山たけしがいる。9年前に発売された「かたくりの花」はいい。
といってもヒットした気配はないようだ。いかにも昭和歌謡の見本みたいな歌だが私にはとても聞きやすいのだ。音痴を自他ともに認めざるを得ないのだが何となく歌えそうな気もするが歌ったためしはない。もっぱら聴くだけ。
知人のお嬢さんがあわや離婚という騒ぎになった。夫がお嬢さんを「おい、お前」とつい呼んでしまったら「お前、とは何よ！あなたにお前呼ばわりされる筋合いはないわ」
知人は更にぼやく「うちのカミさんまで同調して俺にも「お前呼ばわりは止してくださいね」とのたもうた。昔だったら「うるさい！つべこべ言うな」と一喝したものだが、今じゃ立場が逆転、わかったよ」とカタクリの花のように俯いたという。
カタクリの花に喩えられる女性にはやはり「お前」が似合う。だから演歌は流行らなくなったのかもしれない