西光寺(小川町)のカタクリと桜を訪れて

カタクリ1輪

片栗の1つの花の花盛り(高野素十)

ユリ科の多年草で山野に群生する。淡緑色の二葉の間から15㎝ほどの茎の先に、六弁花が下向きに咲く。あんかけなどに使うドロッとした片栗粉は今でもこの地下茎から採取するとばかり思っていたが友が教えてくれた。今では市販しているのはジャガイモなどの澱粉質から作ると。がんもどき、かにかまと同じかと思わず苦笑した。
里山の裾野から法面の僅かな勾配に沿って群生しているが雑木がこの冬落した枯れ葉が積み上げられ、その間から顔を出してくる。その密やかに咲く一輪でも春を饒舌に告げる花だ。

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