早咲桜吟遊

寒緋桜

燃え立つか堂を真紅に緋寒桜(自作)

この燃えるような花を知ったのは2月初旬に訪れた沖縄・首里城近くの公園だった。勿論城が焼失する随分前のことだ。その釣り下がった小さな真紅の花が木全体を覆うように咲いていた。その幹に「バラ科」と書いた札が括りつけられていた。桜、梅が同じ「バラ科」など知る由もなく、真っ赤な花をつけた木が桜とは思いもしなかった。
緋寒桜ともいう。台湾では「山桜花」と呼ぶそうだ。
河津桜、安行桜などは寒緋桜の交配種という。
写真の廓信寺は250年ほど前の明和年間に堂宇を焼失している。もしかしたら火元はこの寒緋桜かなどと想像しながら眺めたのは不謹慎かな。

撮影 浦和・廓信寺
※廓信寺については「お寺に咲く花巡り」をご覧ください。
https://smcb.jp/communities/2049/topics/2444868

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