鎌倉にて 忍冬

「忍冬」と書いて「スイカズラ」と読ませる。
「スイカズラ」はスイカズラ科スイカズラ属の常緑つる性木本。別名、ニンドウ(忍冬)やキンギンカ(金銀花)。名は「吸い葛」の意で、細長い花筒の奥に蜜があり、古くは子どもが好んで花を口にくわえて甘い蜜を吸うことが行なわれたことにちなむ。とWikipediaにある。
このスイカズラが忍冬の字が充てられたのは冬の間も葉を落さずにいることからだそうだ。

私が「忍冬」を知ったのは杉本眞人が作曲し、ちあき哲也の詞による同名の唄を聴いてから。私の好きな旋律、と言っても唄うことはできないのだ。

「だっていつかこじれて 駄目になるより
 恋の匂いさせずに そばにいたいわ
 たまに逢ってこうして飲めるだけでも
 女として少しは 夢があるでしょ・・・
 失くせないひとだから つづけるひとまく友達芝居」
そして続く
 いとしい花なら 忍冬(すいかずら)
 夏でも秋でも春の日も
 どうしてわたしのいとしさは
 忍ぶという字がつきまとう・・・」

白い肌、花弁も蕊も身悶えするように咲いている。「忍ぶという字がつきまとう」かのように・・・
「呼べばすぐふりむく人やすいかずら」(桂信子)
女性が詠んでいるが 忍冬の唄を思い浮かべると男性の、いやいや私の句にしたい。
                【鎌倉 浄光明寺付近の水路】

※「忍冬」よろしければyou tubeでお聞きください。

https://www.youtube.com/watch?v=xzzZ8tbqGho

コメント